新装版-孤狼-刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-48 刑事・鳴沢了)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122068728

作品紹介・あらすじ

堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第4弾。

最強のトリオで、警察内に潜む闇を打ち砕け。



行方不明となった刑事と、不審死を遂げた刑事。遺体の手には「鳴沢了」と書かれたメモが――。本庁の理事官に呼ばれた了は、新たな相棒と共に消えた刑事の捜索を命じられた。だが彼らの前に、謎の組織『十日会』が立ちはだかる。尾行、妨害、脅迫……縺れた糸は、やがて警察内部の闇へと繋がっていく。

感想・レビュー・書評

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  • 鳴沢了シリーズ第4弾。
    不審死を遂げた刑事に、行方不明になった刑事。
    この二つの事案の捜索の密命を受けた了。相棒は、いずれ僧侶になるという超変わり種で、巨漢大食いの今敬一郎。
    直情径行の了に対し、僧侶っぽい融通無碍の相棒。
    見事にコントラストなバディ。この二人にそれぞれ因縁があり、絡んでくるのが、刑事を辞め探偵となった小野寺冴。
    やがて見えてくるのは、警察内部の派閥争い。この事件の解決法によっては、派閥争いに油を注ぐだけ。
    「拠って立つ柱を失った気分だった。腐った大地の上で生きている自分は腐っていないと言い切れるだろうか」と、思い悩む了。
    そんな深刻な事件の本筋とは別に、大食漢の相棒との食事場面がやたらめったら描かれ、こちらの方が楽しい。
    解説によると、今敬一郎と小野寺冴の二人は、このシリーズに今後も登場するらしい。
    楽しみに待つとしよう。

  • 展開自体はスリリングで面白かったんだけど事件真相がイマイチ盛り上がりに欠けた。シリーズを重ねる毎にキャストに歴史と厚みが出てくるのはファンとしては嬉しい。次にも期待。

  • 刑事鳴沢了シリーズ第4弾。
    不信死を遂げた刑事と、行方不明となった刑事。
    理事官に呼ばれた鳴沢は、新たな相棒今とともに、行方不明の刑事の捜索を命じられます。
    しかし捜査の過程で謎の組織『十日会』の存在が明らかになり、謎の尾行、妨害、脅迫が繰り返されます。
    そしてそれらは、警察内部の闇へと繋がっていきます。
    毎回楽しめます。

  • 行方不明の刑事と不審死した刑事。遺体の手には「鳴沢了」と書かれたメモ――最強のトリオで警察内に潜む闇に挑め。シリーズ第四弾。〈解説〉内田俊明

  • はじめは物語に入り込めなかったけど、ぐんぐん引き込まれていった。
    内部の不祥事という難しい問題に挑む鳴沢。
    警察とは、組織とは、というテーマがのしかかる。

  • 行方不明となった刑事の失踪の謎を追いかける。

    今回のパートナーは、実家がお寺の今。最初は食べてばこりの今に呆れる鳴沢だったけど、彼の人柄や刑事としての資質を、物語が進むにつれて感じ始める。
    途中、前作で登場した冴も探偵で登場して、トリオとして活躍していく。今と冴の仲が悪くこれを取り持つ鳴沢の立場も面白い。

    警察組織の内部対立など組織に属する以上は覚悟はしないといけないのかもしれない。刑事の矜持と組織としての体裁。当然、前者を鳴沢たちは選ぶのだけど。

  • 不審死した刑事が持っていたメモにあったのは「鳴沢了」の文字。鳴沢は、本庁の理事官から呼び出され、新たな相棒と共に、行方不明の刑事の捜索を命じられるが、謎の組織「十日会」が立ちはだかった。縺れた糸が、行き着く先は…。

  • 主人公に魅力がない。同僚が奢ったコーヒーにすら割り勘を求める。実に嫌なやつだ。マイクルコナリーの路線を意識しているのか知らないがプロットの進め方も登場人物も全く魅力が無い。
    残念だ。

  • アパートの一室に、捜査1課刑事・堀本の遺体が。
    遺体の手には『鳴沢了』と書かれたメモが。
    同じ頃、ひとりの刑事・戸田が行方不明に。

    特命で行方不明になった戸田の捜索を命じられた鳴沢。

    巨漢で大食いの相棒・今とともに行方を追う鳴沢。
    そして、鳴沢の前に、刑事を辞し、探偵となった、元相棒、小野寺冴が。

    背後には警視庁『十日会』が絡む不正が…

    さまざまな妨害、脅迫が…
    優美、勇気にも危険が迫る。

    巨悪に立ち向かう鳴沢。
    『鳴沢了はひとりではない』
    相棒・今、刑事を辞し、探偵となった冴、警視庁の横山…

    正義を貫く鳴沢。

    が、父との確執は溶けないのか…
    『どんな手を使ってでも徹底的にやれ』
    父の想いは届いたのか…

    正義は最後に勝つ。

    父との関係はどうなるのか…
    優美との関係は…

    鳴沢は刑事を辞めることにはならないんだろうか…



  • なぜ、遺体に「鳴沢了」の文字があったのでしょうか。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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