夜の果てへの旅(下)-新装版 (中公文庫 セ 1-4)

  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071612

作品紹介・あらすじ

遍歴を重ねた主人公バルダミュは、パリの下町に流れ着き、医者となる。底辺に生きる民衆の生活にかすかな希望を見出そうとするが……。人間社会の病根を完膚なきまでに暴露し、いまだ大きな問いを投げかけ続ける、二十世紀の重要作品。〈解説〉四方田犬彦

感想・レビュー・書評

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  • 「読んではいけない」本ーセリーヌ『夜の果てへの旅』【あらすじ・感想】 - 不眠の子守唄
    https://moriishi.com/entry/voyage-au-bout-de-la-nuit

    夜の果てへの旅(下)|文庫|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/bunko/2021/12/207161.html

    新装版で改訳(生田耕作 訳)じゃないから、読んでいるのですが手元にないし、四方田犬彦のエッセイも読みたいし、、、

  • 上下巻読了。上巻のぐいぐい引っ張られる展開についていった先の下巻は前半が凪。悶々としているうちにまたぐいぐい展開に巻き込まれ、果てへ。医学生で元軍人となってしまった主人公の、パリからコンゴへ、ニューヨークへ、そしてパリの場末町への旅。

    上巻はあちこち場面も変わるし、それに伴い登場人物も入れ替わりがありそれなりに飽きなかったけど、下巻の前半は閉塞感があり読み進めるのがきつかった。が、後半は上巻のようにめくるめくものだった。

    反戦をきっかけに、世界への不満を漏らし続けるこの小説をなんといえばいいだろう。観察眼の光る描写が挟まるので、読むのが止まらなくなる。人を惹きつける暗さのある小説として、これからも読まれていくのだろう。

  • ○上下巻(2冊):第一次世界大戦の地獄を描き、その文体によって20世紀文学に革命をもたらした小説。

  • アフリカ、米国と遍歴を重ねたバルダミュは、パリ郊外で医院を開業するが――。世界に衝撃を与えた二〇世紀文学の重要作品。〈巻末エッセイ〉四方田犬彦

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著者プロフィール

Luis-Ferdinand Celineは筆名。一八九四年、パリ西北部の都市クールブヴァに生まれ、貧しさのなかで独学で医師免状を得る。第一次世界大戦で武勲をたて、復員後、国連事務局につとめ、各国を遍歴。のちパリの場末で医師を開業。一九三二年、『夜の果てへの旅』で一挙に作家としての名声を確立したが、反資本、反ユダヤ主義の立場からフランスを批判し、第二次世界大戦後戦犯にとわれ、亡命先のデンマークで投獄された。特赦で帰国するも、六一年不遇と貧困のうちに没す。

「2021年 『夜の果てへの旅(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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