- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122072893
作品紹介・あらすじ
強奪されたのはフィッツジェラルドの直筆原稿
その行方を知る者は?
グリシャムの話題作 × 村上春樹の翻訳
最強の文芸ミステリー
〈内容紹介〉
プリンストン大学図書館の厳重な警備を破り、フィッツジェラルドの直筆原稿が強奪された。消えた長編小説5作の保険金総額は2500万ドル。その行方を追う捜査線上に浮かんだブルース・ケーブルはフロリダで独立系書店を営む名物店主。「ベイ・ブックス」を情熱的に切り盛りするこの男には、希覯本収集家というもう一つの顔があった。
真相を探るべく送り込まれたのは新進小説家のマーサー・マン。女性作家との〈交流〉にも積極的なブルースに近づき、秘密の核心に迫ろうとするが……。
あのグリシャムの新たな魅力を楽しむ本好きのための快作!
全米ベストセラー
〈独立系書店店主が事件の鍵を握る!?〉
感想・レビュー・書評
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新聞か何かで、村上春樹が旅行中にスコット・F・ジェラルドの原稿が盗まれる小説を読んだという記事を見た!
それを先日、書店で見かけたので即購入!
プリンストン大学に保管されている、スコット・F・ジェラルドの原稿が盗まれた!?
盗んだ犯人の内、二人は逮捕されるものの原稿は行方知れずとなる・・・
小説を書きたいが書けない状態に陥っている大学講師のマーサーは謎の女性から、とある依頼を受ける!?
グレートギャッツビーを追え!
書店の店主、強奪犯、主人公のマーサーと、カミーノアイランドの小説家達のグレートギャッツビーの原稿をめぐる物語!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「グレート・ギャツビーを追え」(ジョン・グリシャム : 村上春樹 訳)を読んだ。
誰にでもお勧めできる最良のミステリーだと思う。
ジョン・グリシャムって、原作読んだのか映画で観たのかよく覚えてなくて、ペリカン文書」は読んだ(と思う)けど、「依頼人」は小説を読んだのか映画を観ただけなのか覚えてない。ずいぶん昔のことだけど。
この作品に限っていうと、村上春樹氏自身の小説を読んでるという錯覚を起こしそうなくらいに、ジョン・グリシャムの紡ぐ物語と村上春樹氏の繰り出す文章の親和性が高い気がする。
《ブルース・ケーブルって、まるでギャツビーじゃん。》 と思いながら読んでいたんだけれど、訳者あとがきで村上春樹さんもそこんとこ触れてました。
同じカミーノ・アイランドを舞台にした続編(翻訳は村上春樹さんではなく星野真理さんのようだが)読まねばなるまい。
『疑わしいね。僕はどんな本でも百ページは読むことにしている。百ページ読んでも、まだその本に集中できないようなら、そこで放り出す。読まなくてはならない優れた本がいっぱいある。つまらない本にかまけて、時間を無駄にするわけにはいかない』(本文より) -
登場人物がみんな個性的でチャーミング。本好きにはたまらないミステリー作品。
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個人的には白石朗さんの訳が好きです。
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ジョン・グリシャム初めて読んだが、村上さん訳で読みやすかった。続編も読もう。
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初めてのグリシャム、スリリングな展開で楽しく読めた。面白いキャラクターがたくさん登場するが感情移入できず。
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物語の軸となる稀覯本(きこうぼん)をめぐる世界、テンポの良いストーリー展開、そして村上春樹が魅せる翻訳の妙が相まって500ページ、一気に読ませてくれた。
恋愛要素やミステリー要素も華を添えてくれているのだけれども、やはり何よりこの本を愛おしくせしめているのは本に対する愛情、本を書く人たちに対する愛情。
主人公?のブルースのような読み手でありたいと強く思った。