13番目の物語 (下)

  • 日本放送出版協会 (2008年8月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784140055472

みんなの感想まとめ

家族の絆や兄弟姉妹の特異な結びつきを描いた物語は、深い感情と共鳴を呼び起こします。特に、三人姉妹の愛情が物語の中心に据えられ、彼女たちの関係性が読者に強い印象を与えます。物語は複数の視点から展開され、...

感想・レビュー・書評

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  • 家族の絆、特に双子の様な兄弟姉妹には人様には理解できない異様な結びつきがある。考え方、生き様など感情テレパシーで双方同時に理解できる能力があるのだろうか。この小説はその双子(小説では三人姉妹)姉妹愛が看取られるまで生き続けた素晴らしさを物語っている。現代は一人っ子が多く兄弟愛など未知の世界かもしれないがやはり兄弟姉妹は多くいる事は生きる上で心強い。

  • 上巻読んだらやめられず、下巻一気読み。途中から「おや?」の伏線があり、展開がとても楽しみになってゆく。登場人物の一人一人に不思議な魅力があり、物語がいくつも重なって明らかにされてゆく。とてもいいです。

  • 読みながら、これはミステリーに分類かと思ったが、読み終わる頃には、単純にミステリーの枠に入れてはいけない気がした。「物語る物語」という印象が強いものを久しぶりに読んだ気がする。ある人物の死亡が一つの区切りとなり、今いる時間、そして未来へと歩んでいく道筋が見えてくるので、充足感たっぷりでありながらへたに尾をひくこともなく、すっきりとした気分で本を閉じることができた。

  • ぎっしりとドライフルーツの詰まったブランデーの効いたフルーツケーキのよう。知っている味、馴染みのある味なのに、格別に美味しい。腰を据えて、じっくりゆっくり味わう喜びを感じさてもらえた。
    伏線がふっと浮かび上がって、すべてのピースが嵌って、なお余韻のある終わりも、物語の醍醐味。

  • 面白かったです。
    読後感はなんともうら淋しいような、しんみりするような。
    う?ん・・・幾つか気になることも残ってますしね!
    でもそれは不本意な伏線の未回収とかでは無く、筆者の狙い通りのモヤッと感なんですよね。効果的に本作をミステリアスに仕立ててます。

    読後、もう一度頭から読み返したくなる一冊。

    デビュー作とは思えない完成度です!
    本当に人物像がしっかりしています。怖いくらい。現実のことと勘違いしそうになりました。お馬鹿さんな読者なもので(笑)

    筆者の本に対する愛情がよく伝わってくる作品ですね。

  • この本に出会えた幸運にただただ感謝したい。彼女は一体誰だったのだろう?

  • 要素の全てが美しく儚く、薄気味悪い
    キャラクターの誰もが魅力的
    この作家さんの書籍を読める幸せに感謝いたします 

  • お屋敷ならこれもありか、ジェーンエアの変形ゴシック小説。終盤は一気。

  • 最後までゴシック全開で突っ走るが、最後に脇に小さな救いを置く辺り、ストーリーテラーとしてとても巧み。これが初作とは。

  • 「あなたが聞かされるのは真実ではない。それは物語なのだ。しかも、物語のほかはなにひとつ口にされることはない。」

    最後の秘密の暴露が見事。伏線が伏線であることはわかっていたが、そうくるとは思わなかった。翻訳者の苦労がしのばれる。解決されずに残された謎が、すごく気になるような、このままでいいような。

  • なるほど!!
    そうなんだ~~
    意外感はなかった
    楽しませてもらいました

  • 彼女は誰だったのだろう?

  • なんとも不思議な感じ。
    全体的に暗い話だけど、ハッピーエンド。

  • 読みながら「嵐が丘」や「悪童日記」を思い出した。とても面白かったです。
    ラストにある、作者の読書について述べた文章は本当にその通りだし、素敵だ。

  • タイトル負け

  • 私の好きな本と、主人公の好きな本が、かなりかぶっていて、共感。本に囲まれて過ごしてる感がいいです

  • 古本屋で働く「わたし」の元に、一通の手紙が届いたことから始まる話。
    手紙の差出人は謎多き女流作家ヴァイダ・ウィンター。
    「わたし」ことマーガレットは、ヴァイダの伝記を書くため、彼女の住まうヨークシャーの屋敷に赴く。
    そこで語られたのは、驚くべき過去の物語だった。

    物語の登場人物が物語を語る形式が大好きなので、「老人が若者に半生を語って聞かせる」というシチュエーションにホイホイされた。
    かなりお気に入りの本。

    ファンタジー小説、特に詩的な文章の本を読んでいる時に感じるゾクゾク感を本書でも感じた。
    本好きのための本だと思う。
    ジャンルはファンタジーと言うより、ゴシック小説っぽいミステリー?
    『ジェーン・エア』や『嵐ヶ丘』の雰囲気に近い気がする(作中にもジェーン・エアやディケンズの小説が出てくるし)

    老作家の過去は暗く謎めいていて、それだけでも惹き付けられるが、現在の「わたし」も問題を抱えているようで目が離せない。
    昔話に隠された真実、「13番目の物語」の意味。あの人とこの人の意外な関係。
    様々な謎と伏線がラスト付近で一気に明かされる。快感だ。

    キーワードは本と双子。本に関する描写が素晴らしい。本好きの心理をこれでもかと突いてくる。
    マーガレットとヴァイダ両人にとって「双子」が重要な意味を持っており、その描写にもまた感動した。

  • 超売れっ子のミステリアスな半生を急遽伝記作家として指名を受けた主人公が引き込まれながらも、解き明かしていく。
    秘密、どんでん返しと、すばらしい綿密なプロットで描かれて、思わず読んでいる自分も引き込まれてしまいました。
    抑えた文体もこの作品にマッチしてとても素敵な作品でした。

  • 有名作家の出生の秘密、古いお屋敷の謎、作品中に本がたくさん登場するところなど、一つ一つのキーワードを聞いただけでもワクワクしてしまうような作品で、ヴァイダ・ウィンターが語る物語に熱中し、ページをめくる手が止まらなかった。
    寝ている最中に、頭の中で勝手に続きの物語が動き始めるぐらいに、魅了されていた。
    ただ、ヴァイダ・ウィンターの物語が終わると、意識が本から遠ざかってしまったような感じがして、最後のページをめくる頃には現実にしっかり戻っていたので、余韻が残って次に本に手を出すのも躊躇われるような作品ではなかったかな;
    だからと言って、この本が好きなことに変わりはないけど…。

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