これも日本語!あれもニホン語?

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140811238

作品紹介・あらすじ

最近の世相・出来事から注目を浴びた、どこかおかしい「気になる言葉」知って得する日本語176の話。

感想・レビュー・書評

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  • 「だれとでも定額」を売りにしているあのWILLCOMのCMで「どん引き」キャンペーンを実施している。適当王の高田純次とは会話のかみ合わない蛭子能収の「ドン引き」発言の数々で、印象に残るCMになっている。




     気になったのは、「ドンビキ」には、どんな意味があるのか。今回の本を見て解決した。芸能界用語や若者後で、とてもつまらないギャクなどを聞いたときにしらける様子をサルとある。「ドン」は、強調を表す接頭語さ。もう1つ、テレビカメラの撮影で使われる業界用語で、カメラをロングで取ることをいう。あの会社は、つまらないギャグと驚くほど安い価格を強調するために使っている。




     気になる言葉といえば、「癒し系」。どう見ても癒し系というよりも「冷やし系」がお似合いの有名人が居るのに、なぜか知らないが「癒し」に分類されている。所属事務所のパワーが強力なのだろう。1999年に「癒し系」が使われ始めたと書かれている。景気がよくなって、バブルとはいかなくてもそれなりに良くなれば、「癒し系」とは違った言葉が登場する。




     読んでいて意外に思ったのが、たまに見かける「故障中」の貼り紙。そこにある「~中」の使い方がおかしいと指摘していたことだ。「~中」というぐらいだから「何かをしている間・状態であることを表す」ので、「行為・動作・動きの意味を持つ言葉に付く」。モクモク羊も言葉に対する不感症になったのか。「~でよろしかったでしょうか」、「~のほうから頂戴します」はおかしいと思っていたのに、意外な落とし穴があったとは。まだまだ修行が足らない。

     

     言葉を巡る旅は、これからも続く。言葉は生き物だけにどんな言葉が飛び出すか分からない。それだけに楽しみでもあり、不安でもある。

  • (出版時の)新語流行語・世相語の説明。

    ただし分析等はなく、ただの紹介程度。1語1ページだからか。
    この程度なら『現代用語の基礎知識』でも読んだほうが良い。

    内容は日本語について保守的。

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著者プロフィール

梅花女子大学

「2021年 『俗語百科事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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