- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140814833
感想・レビュー・書評
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【読書リスト13】マイケル・サンデル著『大震災特別講義』NHK出版。4/16放送番組の加筆修正本。サンデルが米国・中国・日本の学生達の意見を引き出し対極的な論点を示して議論を深めていく手法はさすがですが、論点設定に対して石田衣良氏が冷静に論点修正の発言している点もさすがです。
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タイムリーではさすがにもうないですが、311に関しての議論をまとめた本。
サンデル教授のことは知っていたけど、本を読むのは初めて。
小冊子といった薄さだし、内容は学生たちの意見が中心なので深くはないですが、考えることが大事だというのがわかる本でした。
意見をじょうずにまとめているのはさすが。
今度はサンデル教授の本を読みたい。 -
原発問題、国際支援、災害時の日本治安などにテーマについて、上海、ボストン、日本の学生たちが意見を述べ合った内容が本に収録されている。原発問題については日本国内でもかなりの意見が出ていたため、さして新しい視点というものはなかったが、国際支援や海外から見た日本の災害時でも治安がよかったことへの海外の学生からの意見は、非常に興味深かった。日本は大震災の最中でも助け合いができていたことが改めて実感できた。また国際支援については、国交が良くなるといった意味より、同じ地球上に住む国が大変な状態にあるから助けに行こうとする意図のほうが強いことを感じた。世界がグローバル化し、高度に情報もが発達したことで、どこの国にとっても日本の大震災は海を越えた遠い国のお話ではなくなったいたのだ。
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これで500円はたかいだろー。
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サンデル本ははじめて読んだ。
バランスのよい議論の進め方には学ぶべきものがある。
東日本大震災後、どう生きるかは、日本人の、少なくとも東日本に住む人間のテーマだと感じる。
未だに考えている。
がんばろう、という安っぽいことばではなく、もっと、己の小ささから出発した言葉を、たくさんの人と話ながら見つけていきたい。 -
違う意見を持つ28人の意見を諍いなく司会進行するサンデル教授の能力はすごいと思う。少人数で話し合うとき、この本のように互いの意見を聞きながら話し合うことができる。話の流れを淀みなく作っていける人がいなくては議論というのは難しいのかもしれない。
この辺は最近ツイッターの雰囲気が変わっきてる一因なのかも。ツイッターでは一対一での対話にはならないものね。
p.62 私から日本にお願いしたいことがあります、。今後、原子力をめぐって議論が起こると思いますが、その時には、率直に意見を交わし、お互いに敬意を払った議論を重ねていただきたい。恐れることなく、避けることなく向き合って欲しいのです。 -
本というより小冊子。30分くらいで読み終わる。552円はちと高い。
サンデル先生の司会のもと生徒数名がディスカッションする形式。
お題は「誰が事故後の危険な作業にあたるべきなのか」「今後の原子力発電をどう考えるか」
などでそれに対する意見がいくつか述べられるが、この薄さでは議論はあまり深まらない。
かつてのジャン・ジャック・ルソーのことば。
「人道主義の精神は、世界全体に広げると薄まり、弱まってしまうようだ。私たちヨーロッパ人は日本で起きた災害に、ヨーロッパを襲った災害と同じだけの衝撃を受けるわけではない」
こんなことをいっていたんですね。
この言葉通りになるのか、否、と言うことができるのかは私たち次第。
そうサンデル先生は発言していたが、日本だけでも一つになっているとはいえないこの状況を考えると・・・ -
他の本とはテーマが違ったので、新鮮で楽しめました。
日本の学生、ボストンの学生、あとアジア(台湾か中国か・・どこだったかな)の学生と中継した講義でした。
学生に多く話させていたので、色々な意見を読めたのは面白かったですが、もう少しサンデル教授の意見もあるとよかったかなー。
薄い本なので、値段も安いですし、サクっと読む感じで。 -
サンデルさんの他書に比べて、議論が浅い。まぁ、ゲストに議論させている事が大きいけれど。