マイケル・サンデル 大震災特別講義 私たちはどう生きるのか

制作 : NHK[マイケル・サンデル究極の選択」制作チーム 
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140814833

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災に関わるエピソードをテーマに、各国の学生や日本の著名人がマイケル教授と討論を繰り広げる。



    第一章の「コミュニティへの忠誠心」のテーマ。


    欧米の個人主義思想からすると、今回の被災地での秩序だった行動がある種 奇異な感じで捉えられているのが驚きだった。

    震災直後からそういった欧米の評価は聞きかじっていたけど、マイケル教授がテーマとして挙げるまでとは・・


    12ページの高橋ジョージの言葉が胸に刺さる。




    中盤からの原発がテーマの討論では、なにか現場とかけ離れた議論が展開されている感じがして、ちょっと不快な思いをしたり。



    どんなテーマであれ、答えがないところが難しい反面、奥深い。

  • 明快な結論付はされていませんが、サンデル教授がいう「大切なのは、正解を出すことではない。考えることです。」がよく表れている講義だと思います。脳味噌の訓練に良いかも!

  • この薄さでは仕方ない・・といえば仕方ない程度の内容かな。
    震災からもうすぐ4ヶ月。
    自分が出来ることは少ないけど、やらないよりはマシ。
    と思いつつも、政治家の皆さん、しっかりして。
    民間で頑張ってる人がいるからなんとかなってるけど、それは国としてどうなの?

  • 原子力エネルギーなどといった地震によって引き起こされた諸問題に対し、「私たちはどうやって手助けできるか」、「何を学ぶことができるか」という問いに対して考えるという視点に加え、

    「この出来事は私たちを変えるか」という視点について議論を行った本。

    議論には東京・ボストン・上海の学生グループ、4人の特別ゲスト(日本人)が参加し、上記の二点について多様な人が意見を交わしているのは興味深い。

    薄い本で読みやすく、自分がこの震災から何を考えてすごすべきかの導入の一冊となると感じる。

  • 震災によって私たちは、変われるか。「他者との関わり合い方について、自然や技術に対する姿勢について、私たちの考え方は変えられるか」を考えさせてくれます。

  • ■書名

    書名:マイケル・サンデル 大震災特別講義 私たちはどう生きるのか
    著者:マイケル・サンデル、NHK出版

    ■概要

    マイケル・サンデルさんが東日本大震災について、テレビ局に言われ
    仕方なく討論した本

    ■感想

    この本を読んで感じたのは、以下の点です。

    ・サンデルさんは、以下の技術が特出している。

     ・決して自分の意見を言わず、また、だれの意見に対しても否定
      も肯定もしない。
     ・話題のすり替え方
     ・話し合いの進め方、まとめ方

    ・参加している人間が、サンデルさんや他の参加者に流されすぎ。
     ⇒サンデルさんは明言していないので、議論の前提が、"答えは一つ
      である"と勝手に決めて、発言している方が結構見受けられます。
      そもそも、討論の議題になる事自体が、"様々な意見が出ること"
      が前提条件としてあるはずなのに、そこを忘れて発言している
      ように見えます。
      どの意見も間違っているわけではなく、全て一理あると思いま
      すが、発言の仕方がおかしい参加者が多いです。

    ・原子力の将来については、サンデルさんの最初の提案がおか
     しい。
     ⇒なぜ、二択なのか??その他にも道はあると思いますが???

    ・討論に参加している方から、"正義"や"フェア"という言葉が結構多く
     出る。
     ⇒そもそも、"正義"とは何かを正確に説明できないまま、この単語を
      使用しているように見えます。
      また、フェアなんて世界中どこを求めても存在しないはずなのに、
      それが存在すると思い込んでいる勘違いな方も何人かいます。

    ・"大震災から多くの教訓を学べる"と言っている点
     ⇒別に、大震災でなくても、多くの教訓を学べるし、逆に大震災
      からしか学べない教訓なんて無い。大げさに書きすぎ。



    この本について、私の意見を言うのであれば、以下の点です。

     ・こんな討論してないで、行動しろ。
     ・立派なご意見オンパレードだが、口だけなら何とでも言える。
      誰か何か行動したのか?

    個人的にこういう討論は大好きです。色々な意見がありますし、色
    々な価値観が垣間見えるからです。ただし、自分が、"その討論の議題
    に少しでも関わっている当事者"の場合、少し話が違ってきます。

    やはり、議題に関わっている当事者(私)から見れば、討論というのは、
    "所詮蚊帳の外で勝手気ままにしゃべっている自己満足の場"に過ぎ
    ないと思います。

    討論することは大事ですが、じゃあ、"その後、この人間達は何をし
    たのか?どう行動したのか?"というのが、一番大事な部分です。

    別に、討論の結果に明確な答えを出す必要はないですが、自分の
    意見には責任を持って、行動して欲しいです。
    (特に、原発反対の日本人は、(原発が直接、間接的に関わっている)
    電気を使わない生活をしてから、声高に原発反対を言うべきです。
    行動が伴わない意見は、ただの戯言です。)

    私は、この本を読んで、結論としては、"討論は行動を持って終わ
    る"べきという感想を持ちました。


    こういう本は面白いですが、"自分が関わっている(と認識できる)議
    題"についての討論本はあまり読むべきではないな~と思いました。


    ということで、本自体は別に読んでも読まなくてもどちらでもいいと
    感じました。

  • (2011/6/5読了)まーこの文字の大きさでこの薄さの本に多くを期待してはイカンわな。とりあえず論点を示してみました、だけで終わっており、「Justice」のようにガツンと来る書物ではない。

  • 企画コーナー「今、原発を考える時」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/5/23-7/31】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1597017

  • 東日本大震災を世界の思考で検証。
    なかなか興味深い意見もあり、日本人として、
    日本魂を感じさせられます。

  • 369.31:Sa

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著者プロフィール

1953年、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス生まれ。アメリカ合衆国の哲学者、政治学者、倫理学者。ハーバード大学教授。

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