〈香り〉はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療 (NHK出版新書)
- NHK出版 (2012年8月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140883853
作品紹介・あらすじ
いい香りを「嗅ぐ」だけで、重度の認知症患者の症状が改善されたり、がんによる疼痛がやわらぐ-"香り"の成分は、私たちの脳や体内に、どのように吸収され、作用しているのか。西洋医学では太刀打ちできなかった「治りにくく予防しにくい」疾患の画期的な治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最新の臨床例からわかりやすく解き明かす。
感想・レビュー・書評
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香りは「大脳を刺激する❕」みたいです。
そのほか記憶をする「海馬」や交感神経、副交感神経を調整する視床下部なども刺激するので、香りとともに過去の記憶が蘇ったり、リラックスするなどの効果があるそうです。
専門的で私には難しい部分もありましたが、とても参考になりました。
すれ違いに嗅いだ香水の香りで、昔の出来事を思い出すこともありますよねー。
ぜひぜひ読んでみてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
精油を利用したアロマセラピーは医療に利用できるし、これからもエビデンスを積む研究で様々な病気に対応できるという説明的な本
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アロマがメディカルアロマテラピーとして医療に使われているのかと驚いた。ただ、医療効果があるとして日本では認められていないので、どういう位置づけなのか謎。自費診療なのか? それからこの本にも書かれている、アロマテラピーの知識が浅い人による誤った使い方があるというのもちょっと怖い。国家資格もしくは信頼できる運用が明確じゃない限りは、医療としてのアロマは怖い印象。
個人で趣味で使う分はいいんだろうけど、他人に使うのは気を付けないと危ない。 -
うーん、いまいち納得しかねる。
医学的根拠としてだしてるデータなんだろうが、データは反論するための比較対象がないと、数字だけだされても判断のしようがないんじゃないかしらん。 -
[図書館]
読了:2012/10/28
データの見せ方(この数値が高いのか?低いのか?グラフからじゃわからん)とか、あやしいなぁ、と思わせるところがいくつかあった。鵜呑みにしたらあかんやろうなぁ。
p. 66 一般的に分子量が小さい成分ほど早く皮膚に浸透し、分子量が大きくなると遅くなります。スキンケア化粧品でよく耳にする、「○○成分をナノ化」というキャッチフレーズは、分子量が大きいものをナノ粒子化して経皮吸収しやすくし、効能が皮膚の奥まで届くことをアピールしているのです。ちなみに水溶性の成分は肌表面の角質を潤すだけで、皮膚の深いところには入っていきません。精油の成分はナノ化と呼べるほど小さい分子量ではありませんが、脂溶性なので真皮乳頭の毛細血管から入り込むことが出来るのです。
p. 126 グレープフルーツの精油を嗅ぐと、交感神経が優位になり、脂肪を燃焼させて体の内部から熱をつくりだそうとして体温上昇が起こります。 -
前半は医学的な説明
後半は実際的な例
読みやすいとは思った -
著者の塩田清二先生よりご献本頂きました。
アロマセラピーに関して、どこまでが解明されていて、どこからがまだよくわかっていないのかが、理解できました。