- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140883969
作品紹介・あらすじ
ヒト・モノ・カネが国境を越えて駆け巡り、一国の危機が瞬時に連鎖反応を引き起こす「グローバル経済」。もはや「国民経済」の思考枠組みでは対応できなくなった。この二〇年で何が変わったのか。複雑な経済を市場、通貨、金融、通商、政策という五つの構成要素に「解体」し、根源から考える。来たる二〇年を見通す「自前の分析眼」を養うために、人気エコノミストが手がけた本質的入門書。
感想・レビュー・書評
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グローバル化した市場。
人・物・金が、いとも
簡単に国境を越える今、
繁栄も滅亡も世界中が
一蓮托生。
一つの地球経済の中で
共存共栄していくには、
結局のところは、人が
人を信用するしかない。
必要なのは、小難しい
理論ではなく、
かつて物々交換の市場
にあったような原点の
営みです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レビュー省略
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333.6||Ha
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著者は書ききれない感じですが、わかりやすい。ポイントもついてるように感じます。この著者はクリスチャンです 関係無いことですが。
日本の金融緩和は 相対的にまだ必要と私は考えますが 著者はそれについては旧日銀のようにお金は十分にありますという考えです。 -
グローバル経済を読み解くうえで欠かせない観点である「市場」、「通貨」、「金融」、「通商」、そして「政策」について、短い新書という紙幅の中に分かりやすくまとめてある。
さらに、通貨の未来やTPPに対する筆者ならではの視点と今後の展望も盛り込まれており、ニュースなどを見る際にも新しい見方ができるようになったと思う。 -
超入門と書いてあるだけあって、グローバル経済というよりも、(海外との)経済学の教科書的な入門書の本だと思った。実際、冒頭では、「解体新書」だと書いてある。
内容は、市場(いちば/しじょう)の発生から、通貨、金融などを歴史的な発展や問題点を挙げて、最近は言葉としては取り扱わない、通商について、最終章では国ごとの政策をとりあげている。非常にわかりやすい言葉で、基本的な考えをまとめていると感じた。
つまるところ、自由・無差別・互恵がキーワードであり、それ以外の考えは歴史を見る限りうまくいっていないというのは確かに明らかだと思った。このようなあまりに当たり前のことは、本当の意味で真実なのか、それとも単純思考なのかは、個人的には検討していこうと思った。 -
浜先生のご意見を、本という媒体を介して伺うのは初めてでした。言葉の定義から始まり、丁寧にひとつずつ紐解いていきます。
TPPの件や、為替の問題...なんとなく報道の言うことが納得いかないと思っていたことが、解消された気分になりました。
テレビなどのメディアですと、彼女のおっしゃることは、一方で比喩表現に「?」と思うことがあったのですが。文章は、明快な説明だと感じました。
経済学者の話は、前提条件の違う昔の話しと、今の現象を同じ土俵で話すことでもありますね。この本は、どこが違うのかポイントをおさえて書いてあると思います。 -
超入門なのでか、簡単に読めてしまった。TPPを「自由貿易協定」ではなく「地域限定排他貿易協定」と言い換えるという所は納得できた。しかしこの地球上に国があってそれぞれの通貨を持っている限り、自国の経済を守る為に、為替による通貨戦争は避けられないのではないかと思う。今、日本の黒田日銀総裁の行っている異次元の金融緩和だって、色々説明しているが、他国から見れば通貨切り下げによる為替政策。一方の得は他方の損は避けられない。