世界史の極意 (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884515

作品紹介・あらすじ

ウクライナ危機、イスラム国、スコットランド問題…世界はどこに向かうのか?戦争の時代は繰り返されるのか?「資本主義と帝国主義」「ナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3つのテーマを立て、現在の世界を読み解くうえで必須の歴史的出来事を厳選、明快に解説!激動の国際情勢を見通すための世界史のレッスン。

感想・レビュー・書評

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  • 世界史はひとつではない。勝者から描いた歴史。敗者から描かれた歴史。そこにある事実をどのように捉えるか。相手の立場に立って考えるという想像力があれば最後の手段の戦争もなくすことが出来たのかもしれない。

    宗教的な結び付きよりも民族的な繋がりが言われる時代。イギリスのブレグジットでヨーロッパが分断されていく時代。中国が経済的にも政治的にも巨大な力を得る時代。何だかんだで大変な世の中になってきたと思うけど、大きな歴史の流れで見たら決して楽な時代はないのだと思いました。

  • 現在の世界で何が起こっているのか、「資本主義と帝国主義」「民族とナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3つの視点を使って、過去の類似のケースと類比的に結びつけることによってそれを解き明かそうとの試みです。今までの歴史の何故について、いまいちど勉強し直せるほか、他の視点から見た歴史の存在もあり、それも知ることの必要性も学ぶことができます。
    今の世界を知るために、何を勉強したら良いのか、その起点を知ることができます。

  • ビジネスパーソンの基礎教養の一つは世界史。
    それは強力な武器になると。過去に起きたことのアナロジー(類比)によって、現在の出来事を考えるセンスが必要でたり、これをアナロジカルな視点で世界史を読み解くということ。
    神学部出身の筆者ならではの、目に見えない神学的な考え方を取り入れ、それによって、現在起きているウクライナやスコットランドなどの独立の動きなども体系的に整理していて、目に鱗のはなしばかりであった。
    新帝国主義なるものが、今の世の中を激動の時代に変える可能性があることを、どれだけの現代人が知っているのであろうか。
    もっとたくさんのひとにこの本を読んでもらい、今起きている、一つ一つの出来事にそれぞれ向き合ってもらいたい。

  • ここ最近の佐藤優さんの本の出版スピードがすごいですね。
    池上さんの共著や手島さんの共著も気になりつつも、「世界史の・・」とタイトルにあったので、まずはこの本を読んでみました。

    イスラム国やウクライナ情勢、スコットランドの独立運動など、現在の世界情勢への理解を助けるために知っておきたい世界史の話を宗教(特にキリスト教とイスラム)、ナショナリズム、資本主義と帝国主義の3つのテーマで書かれています。

    佐藤氏は現在を「アナロジー的視点」で見ることが大事と言います。アナロジーとは「類比」。

    で、この本は世界史を通して「アナロジー的視点」で今を見る訓練をする本だとのこと。今が歴史で言うどの状況に似ているのかを冷静に見極め、何をすべきかを考えるためのきっかけになる本です。

    巻末には佐藤さんなりの答えがバッチリ書かれていたので、最後をパラパラめくらないで最初からじっくり読むことをお勧めします。

    また、3つのテーマについてさらに深く勉強できるように文献紹介も載っています。これでさらに読みたい本が増えてしまうのよねwww

  • 資本主義と帝国主義、ナショナリズム、キリスト教とイスラム等我々が知っておくべきことを豊富な知識と、高い見地から解説してくれている。読んでおくべき本。

  • 歴史を学ぶことで今の情勢を捉えるきっかけになるということがよく分かる本だった。受験勉強でただひたすら覚えた知識が現代の情勢を分析する上で活かせるという例をここまで示されると、とても楽しくて同時に教養の重要さも再確認させられた。

  • 再読する。2017年の時には難しすぎてよく理解していなかったようだ。再読して、著者が何を言いたいのか少しは理解できるようになった。

  • 中東欧史を基礎に、国民国家が成立した過程を神学哲学の基本を概説しながら、国民国家のあるべき姿を提示する良作。インテリゲンチャにしか理解出来ない物語なのは物語の限界としか言いようが無い。

  • 世界史の極意

  • 単なる世界の通史ではなく、佐藤優氏の独特の世界観を通じて、全く違う角度から世界史をとらえることのできる本。この本を読めば、スコットランド問題や、イスラム国の問題等、今、話題となっているコトの背景を理解することができる。キリスト教とイスラム教をざっくりと知ることのできる本ともなっており、非常に内容が濃い。

    注目点
    ・世界史の通史を解説する本ではありません 。世界史を通して 、アナロジ ー的なものの見方を訓練する本
    ・アメリカで第二次世界大戦後 、本格的な恐慌が起きていないのはなぜか 。それはアメリカの公共事業に戦争が組み入れられているからです 。
    ・植民地の支配では 、少数派を優遇するのは常套手段です
    ・ジェノサイドが起きたルワンダでも 、宗主国のベルギ ーは少数派のツチ族を多数派のフツ族より優遇しました 。

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著者プロフィール

作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

「2020年 『イスラエルとユダヤ人 考察ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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