猟犬 (ハヤカワ・ミステリ 1892)

  • 早川書房
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150018924

感想・レビュー・書評

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  • 先日、著者の来日時にトークを聞きに行き読み始めた。

    17年も昔に捕らえた誘拐殺人犯が刑期を終えるや冤罪を訴える。証拠品捏造の罪を被せられ、停職を強いられた刑事が新聞記者の娘と真相に迫る。

    刑事と娘というコンビも良いし、それぞれが抱える問題もそれとなく描いて深みを出す。

    なにより、事の次第はどうなのか、最初はまどろっこしいのだが点と点が繋がり始めてからは、そのゆっくりとした滑り出しこそが全て必要だったことがぽろぽろと見えてくる。すばらしい。

    ノルウェー、いいなあ。

  • CL 3015.10.13-2015.10.23

  • 北欧からのサスペンスで、珍しくノルウェーが舞台。文章が滑らかで読みやすく、適宜混ぜられる風景描写やキャラ付けも上手い。一人称の小説だが、面白いのは父と娘それぞれの視点で描かれ、警察官である父が追う17年前の事件にまつわる真相と、記者である娘が追う現在の殺人事件が、やがては(予想通りに)結びついていく構成になっていること。どちら側も丁寧に描いてあるので気持ちよく読める。しかも、北欧ものにしては珍しく?残酷描写も少ない。
    そもそもこの訳者がうまいのかもしれない。特に北欧というか英語圏以外の小説の場合、登場人物の名前が憶えにくいので詳しい人物一覧が載っているのもありがたかった。
    ただこれがシリーズの8作目というのは意外ながら、過去の作品を読んでなくても(国内出版されてない)違和感なく読めた。9作目も出版されてるようなのでこれも出してほしい。

  • おもしろかった。主人公のヴィスティングとその娘のリーネの視点から、17年前の事件と現在の事件いくつもの事件とが、予想を裏切りながら少しずつ収束していく。
    ここんとこ、いい本に巡りあえるなぁ。

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