デューン砂の惑星 1 改訂版 (ハヤカワ文庫 SF 76)

著者 : フランク・ハーバート 矢野徹

• 早川書房 (1985年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kinky_tadaさんの感想 · 2005年11月1日]

<div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150100764/mujounosekai-22" target="_blank"><img src="http://booklog.jp/img/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150100764/mujounosekai-22" target="_blank">デューン砂の惑星 (1)</a></div><div class="booklog-pub">フランク・ハーバート, 矢野 徹 / 早川書房(1985/02)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング：102,952位<br>Amazonおすすめ度：<img src="http://booklog.jp/img/4.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150100764/mujounosekai-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/kinky_tada/asin/4150100764" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>
中東のイメージをあからさまに重ね持つ砂の惑星アラキスで繰り広げられる冒険物語、なんですよ、ここまでは結局。
異様に細部まで積み上げられた世界観が提示され、その世界にドップリつかることを要求される小説作法は圧倒的ではあります。
でも、結局はこの「Dune」シリーズの1巻目は、あくまで若き貴公子の冒険談が骨子で、政敵に陥れられてから原住民の中に入って勢力を固め、そして……という、アメリカ人がいかにも憧れそうな話です。
が、それもここまで。
次の「砂漠の神皇帝」からは、異様な世界観に引きずられるように、無闇に壮大で異様な物語が展開されていきます。まさに圧巻。お世辞にもスムーズに読める代物ではありませんが、1ヵ月かけてでも読み込む価値のあるド強力ドラマですよ、このシリーズは。
確かに最初は“変わった冒険譚”かも知れません。でも、その後の世界を堪能するには、ここを通過しないとどうにもなりません。
まあ、冒険譚としても面白いし、軽い気持ちで読み始めて、いつの間にやらドップリはまってください（笑）。