ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市 (ハヤカワ文庫 SF フ 18-1)

  • 早川書房
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (607ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118525

作品紹介・あらすじ

ブライアはライフルとガスマスクを手に、閉ざされた街へ降り立った-息子を救えるのはあたししかいない。掘削用ドリルマシン"ボーンシェイカー"が暴走し地下の毒ガスが噴出、シアトルの街は見境なく人間を襲う"腐れ人"が跋扈する地獄と化し、高い壁で閉鎖された。ブライアは、消えた父を追って街へ入った息子ジークを救うため、自らも壁の内側にむかう…。ネオ・スチームパンクの旗手によるローカス賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 「ゾンビ×ドリルマシンのネオ・スチームパンク」ですって!

  • アメリカの作家「シェリー・プリースト」の長篇SF作品『ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市(原題:Boneshaker)』を読みました。
    ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    「ブライア」はライフルとガスマスクを手に、閉ざされた街へ降り立った――息子を救えるのはあたししかいない!
    掘削用ドリルマシン〈ボーンシェイカー〉が暴走し地下の毒ガスが噴出、シアトルの街は見境なく人間を襲う〈腐れ人〉が跋扈する地獄と化し、高い壁で閉鎖された。
    「ブライア」は、消えた父を追って街へ入った息子「ジーク」を救うため、自らも壁の内側にむかう……。
    ネオ・スチームパンクの旗手によるローカス賞受賞作!
    -----------------------

    2009年(平成21年)に発表された「クロックワーク・センチュリー」シリーズの第1作… 2010年(平成22年)のローカス賞SF長篇部門を受賞した作品です。


    ゾンビが群れ集い、毒ガスが充満し、高い壁に閉ざされた19世紀末のアメリカ・シアトル… その原因となった掘削用ドリルマシン〈ボーンシェイカー〉を開発し暴走させたと言われる父「レヴィティカス・ブルー」の消息と理由を探しに、危険な街に入り込む息子「ジーク(イジーキエル)」、、、

    「ジーク」が街に入ったことを知り、壁を越えて連れ戻そうとする母親「ブライア」… 二人は無事に安全な〈郊外〉の戻ってくることはできるのか? そして、父親の消息を知ることはできるのか……。


    実際の歴史とは異なる19世紀末のシアトルを舞台に物語は展開… 有毒ガスに覆われた街、謎の天才科学者、ゾンビ、ドリルマシン、飛行船、蒸気機関と、面白そうな要素がいっぱいの設定なのですが、、、

    あまり物語に入り込めなかったので、600ページのボリュームはきつかったなぁ… 物語の世界観が巧く頭の中で構築できなかったこと、「ブライア」と「ジーク」の母子に魅力を感じず気持ちがシンクロできなかったことが原因かな。

    物足りなさが強かったですねー 続篇は、もういいかな。

  • かなり長いお話しでした。細かい描写が多いからでしょう。
    ブライアという主人公(男の子の母親)が大活躍です。

  • スチームパンク商法

  • 面白かったぜぇ!

  • SFでは結構珍しいゾンビもの。
    シアトルが舞台らしい。
    アンダーグラウンド・ツアー思い出した。

  • 原書名:BONESHAKER

    これは面白かった。
    女性作家によるローカス賞受賞の歴史改変スチームパンクの傑作です。
    時は1879年のシアトル。しかし町の中心部は高さ60メートルの壁に覆われている。ブルーという発明家によって作られたボーンシェイカー(ジェットモグラのようなものらしい)によって、街の中心部が破壊され、その後地中から噴出したガスによって死病が発生したため隔離されているのだ。
    主人公はこのブルーの妻とその息子。息子は父の事件の真実を知りたいと願い壁の中に潜入する。ところが壁の中には、なぜか人が住んでいて、それ以上に多くのゾンビが徘徊している。そしてマッド・サイエンティストによる恐怖が支配していた。やがて、息子を救出すべく母親も壁の中へ…
    母親は息子を探し出せるのか。壁の中で出会う人達は味方か敵か。ゾンビを振り払い、ガスから身を守れるのか。壁の中から脱出は可能なのか。そして、マッド・サイエンティストの正体は。母親が息子に隠している秘密とは。
    多くの謎とスリルとに包まれた冒険物語です。
    なお、残念ながら絶版ですので、古本か図書館でどうぞ。

    ローカス賞SF長編部門賞
    著者:シェリー・プリースト(Priest, Cherie, 1975-、アメリカ・フロリダ州、小説家)
    訳:市田泉(翻訳家)

  • 南北戦争が20年も続いているアメリカシアトルが舞台のスチームパンク。
    死病が蔓延する「壁の中」に入って行ってしまった息子を助け出しに行く主人公が男前ー。酒場の主人ルーシーやプリンセスも、きっぷのいい女性が出てくるのはいいなぁ。
    久々に展開が気になってどんどん読み進めたいけど読み終えるのはイヤ、な本だった。

  • ゾンビの町と化したシアトルで母と息子が奮闘する話。
    表紙のブライアのイラストとスチームパンクという惹句にひかれて読み始めたのですが、思っていたよりスチームパンクな要素もSFな要素もなく残念。全編一番出張ってるのはゾンビっていう。
    高い壁に囲まれたシアトルに無謀にも乗り込んだジークとジークのあとを追う母ブライアのシーンが交互に描かれていくのだが両者ともなかなか話が進まず淡々としていて翻訳の遠まわしな文章にも慣れず途中で若干飽きてしまった。ブライアの祖父が英雄といわれているとは言え出会ってすぐブライアに優しく接する人々にも違和感。メイナードの店でルーシーがビールを進めるシーンのような変に匂わせながらも何もない。みたいな場面の連続も疲れた。
    序盤からたびたび名前がでてくるミンネリヒトが実は行方不明の父親なのではないか?というミステリー要素の部分では楽しめた。ミンネリヒトの元へ向かった時点でもう行かないのかと思っていた最終目的地点であるブライアの旧宅で真相が分かるというところも今まで提示された謎がすべて解決されてすっきりした。
    キングストリート駅やスミスタワーなど実際にシアトルにある建物が出てくるのでシアトルを知ってる人には面白いのかなと思いました。

  • 読み終わって、爽快さはないね。
    アクションの描写はいいんだけど、なんていうか、主人公たちの得たものが少なすぎるっていうか。
    実りある冒険!!って感じじゃあなかったな。
    まぁ、一歩踏み出しましたーぐらい。
    それが現実ではどんなに勇気あることでも、物語としてはちょっとなーって感じました。

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