われらはレギオン 3: 太陽系最終大戦 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
4.22
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本棚登録 : 131
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150122027

作品紹介・あらすじ

強大なアザーズ艦隊がついに太陽系を襲う!地球に残された人類を守るために、五百体のボブが集結し、怖るべき敵を迎え撃つが……

感想・レビュー・書評

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  • 2017年8月刊のAll These Worldsを金子浩さん翻訳で2018年10月ハヤカワSF文庫刊。大団円でホッとしました。ボブ達は、よく人類の面倒を見てくれるのが楽しい。3巻を通して、とても面白かった。2018年のベストだ。ボブたちの活躍をもっと読みたいと思ったら、続編執筆中とかで、いや良かった良かった。楽しみ。

  • アザーズとの最終決戦。なるほど、そうなったか。

    ただ、惑星2つ恒星にぶちこんで、その恒星の核融合反応状態が簡単に変わりうるものだろうか。
    どういう条件のときにこの設定が成り立つのか、天体物理学に詳しい人、
    コンピュータシミュレーションしてほしいよ。学問的にぜひ知りたい(笑)

    ボブさんたち500体、いい味だしてますね。
    そのまま銀河系に散らばって、人類とはつかず離れずの関係を保持してほしいです。

    2018/10/31

  • 2巻で感じたボブのゴチャゴチャ感が整理されたように感じた。
    物語が収束してきて、深宇宙への探査ではなくアザーズとの決戦に話が集中してきたからだろうか。
    新しい星の話はおまけ程度に挟まれているが、「メインが2〜3系統あって、時々フレーバーとして出てくる」という感じの方が把握しやすい。

    3巻では人類側の主要人物、特にボブらと親しい人物が死に直面することで、人の心を持つ不死の機械と人間との境を感じさせる描写がいくつもある。
    ヴァンパイアもの(他にもファンタジー)でも問題になることがあるが、人間の寿命を大きく超えて生きると、親しくなった人は必ず失うことになる。今作でもボブが感傷的になったり、人間との距離を置くような示唆があるが、その様子から(ヴァンパイアものでもあるように)やがては狂ってしまうのではないかと思えてしまう。そういう意味では、シリーズが長く続けば、不死のハズのボブの死(自壊、総会での寿命の設定)やボブが狂った場合の対処を描かなければならなくなるかもしれない。

    このシリーズは、戦闘をメインとしない、冒険譚としてのSFが話の中心だと思っているので、アザーズとの決戦が緊張感はあっても容量としては比較的薄く書かれ、母星への攻撃(= アザーズ問題の解決)に至ってはハリウッド映画のような”ドーン”という終わり方(決着直前までは残りのページ数が無いので、地球防衛の成功だけで真の決着は次作へ持ち越しかと思っていたたぐらい)だが、これで良いのだと思う。

    一方的な開拓では話が長く続くとダレてしまうし、友好的な超文明を出せば世界が複雑になりすぎ、それは作者の方針と違う感じがする。敵対的で高度な文明を出すのが物語に適度な締まりを持たせるには良いのだろうが、宇宙戦争を描きたいわけでもなかっただろうから長く戦わずスパッと切った感じなのだろう。
    あくまで主眼は新しい技術を開発して宇宙開拓をしていく物語なのだと感じる。そう思うと、ずっと技術開発を続けてるビルは主役のひとり、作者のお気に入りなのかもしれないと思える。

    解説ではボブ達の物語はまだまだ続くように言っているが、ここでキレイに終わったのと、1巻が面白さのピークだったように思っているので続編は読まないことにしようと思っている。

  • 迫り来るアザーズの侵略にボブたちが対抗する。宇宙での緊迫した戦いが繰り広げられる。地球人は他の星系に移住することになるのだが、その戦略は今も昔も変わらず、山のような調整作業をボブたちが考える。そして、様々な星系での物語もバラエティに富み、アンドロイドとその星の原住民との交流など、より人間臭くなるボブたち(元は生身の人間だけどね)に感情がシンクロする。

    200年以上先の未来の物語であるが、現代と変わらずメールを使っていたり、例えが古くさかったりと、古き良きものを懐かしんでいるととらえるか、興醒めととらえるかは評価が分かれるところだ。SF好きであれば、オタクっぽい物事が出てきているので、心をくすぐられる感じを味わえる。

  • 三部作の最終巻。ボブ達は500人くらいに増えて、冒険したり、恋愛したり、地球を防衛したり、お節介をしたりと忙しい。あとがきでは、このシリーズで新刊も予定されているらしい。これだけ魅力的な世界を作ってしまったら、色々と書きたい話も出てくるだろうと思う。

  • 半年かかって読了。長かった。複数のストーリーが同時進行なので間を開けると訳が分からなくなった。

  • これもまだ続くのね

  • シリーズ三作目 基本的には面白いのだけど
    人間ではないため、永遠に生き続けることの苦悩が様々な形で現れ
    前半はやや寂しげな印象

    複数のボブが各地で難題に向き合っていく場面の切り替えながら話が進む。
    最終決戦と書いてますが、そこよりも色々と忙しい。

    ボブ:新種の生命体の集落へアンドロイドの身体で潜入中、敵対する集落を改善できないか試行錯誤

    ビル:ブラジルのアイツと再戦

    ハワード:人間の女性といい感じに、しかし死後遺族と対立

    マーカス:人類を新惑星に移住させるも独裁政権となり対立

    ハーシェル:アザーズの貨物船の残骸を見つける

    イカロス:アザーズを探索

    ジャック:アザーズに星を追われた種族を避難させる作戦中


    上記のようにメモを書いて整理しないと誰が誰だか…

    一旦シリーズは一区切り。
    機会があれば続編も読みたい。

    400ページいかないで1000円 3日で読み終わるのはコスパ悪いなぁ…面白かったから早く読んでしまったのか…ちょっと後悔

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