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- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150202699
感想・レビュー・書評
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作者は元弁護士との事ですが、「ランドオーヴァー」では異次元に迷い込んだ主人公にファンタジィの国を分析させていたように、こちらではいろいろな家族やコミュニティの人間関係や問題をリアルな筆致で描いています。そしてそこに妖精物語。重く乾いたアメリカらしい妖精物語なんですけれど、ジョン・ロスのロマンスの最後のエピソードは蛇足なんじゃないかなぁ。
文章全体が疲れた中年のおじさん臭くて私はどうにもアレでした。もちろん読ませる文章だし面白かったのですが、ティーンエイジャーの少女の葛藤を描きつつ、オトナの事情もあまりにリアルに描かれているので、一体誰に読ませるための文章なのだろうというかんじ。結局は作家と同年代の、ティーンエイジャーの娘や息子のいる中年男性向けのファンタジィなのかもしれません(ノ∀`)
それより「ランドオーヴァー」の続巻をずっと待っているのですが、まだなのかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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