- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150302153
感想・レビュー・書評
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火星三部作第一作。
火星の地表で人間に奉仕するために都市をはじめ様々な生活必需品を作り続けるアンドロイドと、そのアンドロイドから与えられる幻の食物、幻の仕事で生き続ける地下空洞都市にすむ人類の物語。
なぜ世界はこうなったのか、というのが
「膚の下」でわかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「帝王の殻」「膚の下」へ続く三部作の第1弾
SFは苦手なんだけどね
雪風のようなストイックな感じなのかしらん -
「帝王の殻」「膚の下」へ続く三部作の第1弾
SFは苦手なんだけどね
雪風のようなストイックな感じなのかしらん -
核戦争後の放射能汚染は、火星の人間たちを地下の空洞都市へ閉じ込め、アンドロイドに地上で自由を謳歌する権利を与えた。
半はおもに地下空洞都市、後半は火星地表での物語となっており、なぜ人類はアンドロイドをつくったのか、ほんとうにアンドロイドをつくったのは人類なのか、人類は何処からきたのか、失われた過去の歴史に眠る秘密とは何か、などの謎を解き明かしながら物語は一気に「エンズビル」と呼ばれるアンドロイドたちの神が降臨する佳境へとなだれ込んでいきます。火星3部作の一作目。地下都市の独特な文化や雰囲気がとても興味深かったクライマックスの怒涛の展開は興奮した。 -
火星三部作の第一作。
破沙空洞都市に住む人間と、地上に住むアンチ(アンドロイド)のおはなし。
三部作読み終えたので時間があったらまた読み返したい。 -
人の形のごときものは
万化してきわまりなし
――荘子大宗師篇
解説 夢枕獏 -
長門さんが“ミステリックサイン”のラストで読んでる、“膚の下”(火星シリーズ3作目)の1作目に当たる本。
淡々と(その世界の)日常が綴られてて、どう話が展開していくのかなと思ってたら、中盤以降が速かった!
ラストまでわーっと集中して読んで、そうきたか!と思って終わりました。
人間には未来が見える人がいて、アンドロイドには過去が見えるひとがいるという設定がこの人らしい。
人間に明示的に未来を割り振る人だなぁと思います。神林さんて。
楽しかった!…というのは、ちょっと違うのかもしれないんですが。うーん、なんと言えばいいのか。
でも、お話としてはすごい、楽しかった!です。
一番印象に残ってるのは、本当になんでもないところなんですが、床に零れた牛乳をモップで拭いては絞っていたそのバケツに、底がなかった所の描写だったりします。
あと、主人公(でいいのか?)の、最後。空へ飛んでくまでの一連の流れ。
この人の、徒労感の書き方が凄い。素敵に酷い。笑。 -
僕の魂にも安らぎあれ
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神林ファンの間では「あなたま」とも呼ばれる人気作品。ダーティで憂鬱な世界観がたまらない。夜明けを思わせるラストシーンも素晴らしい。
終わりを見る事のできる人間は、その前に何をすることができるのか?魂の安らぎを祈る以上のことをできるかもしれない物語。 -
火星の地下に暮らす人間と地上で暮らすアンドロイドの対立モノ風味。