消えた少年 (ハヤカワ文庫 JA ア 3-4)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 887
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150306014

感想・レビュー・書評

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  • 先日映画になった、『探偵はバーにいる』のすすきの探偵シリーズの長編としては3冊目、映画はイマイチだったが。原作の「俺」は、ナカナカイカシテル。このシリーズ読んでると空手始めたくなっちゃうな、そうとうのページ数のある、この作品だが、一気に読ませる力がある

  • 文の突然の変化が面白かった。なんせ文章の書き方が独特で面白い。

  • 作者の年齢が近いから?言葉の一つ一つがすんなり入ってくるしすんなり笑えるところが好き。

  • ススキノ探偵シリーズ3作目。(短編除く)

    相変わらずの疾走感と飽きを感じさせない意外な展開。
    そして生々しくリアルな表現とユーモアな表現の心地良い混在。

    今作も面白い。

    ただ、犯人は、怪物。

    けどそんな怪物も含め、やはり全登場人物が魅力的。

    「どんな人間でも誰かしらには好かれている・必要な人間である」というようなメッセージが暗に含まれているのかな…という印象。

    ただ、犯人は、怪物。

  • 「消えた少年」は2011年に映画化された「探偵はBARにいる(原作はバーにかかってきた電話)」に続くススキノ探偵シリーズの第3作目になります。

    2011年の映画化なので、最近の作品だと思っていましたが「消えた少年」は初版が1998年と予想外に古い(というと語弊がありますが)作品なんですよね(バーにかかってきた電話は1996年の作品)。

    主人公は札幌の繁華街ススキノを中心に活動している自由人の「俺」。
    →探偵ものではありますが、作品の中で「俺」は探偵であるとは明言してません。逆に否定的な言い方をしているシーンも多々あります。

    その「俺」が消えた少年では、とある中学校の女性教師から一人の生徒を救って欲しいという依頼から物語が始まり、少年の(第一次)救出劇、少年の友人の殺害、そして少年の失踪と一気に展開していきます。

    犯罪の真相も意外なものではありますが、何よりもこの「俺」がスーパーヒーローでも、超硬派なハードボイルドでもなく、迂闊なミスはするは、殴られて入院はするは、常に飲んでいるは、すぐに弱気になるはと人情味が溢れるキャラであるところが、読んでいて感情移入しやすい作品になっています。

    また「俺」の弱さを補強するように「優秀(だけどシニカルな)な仲間」が登場するのも物語の厚みを増してくれています。

  • このシリーズにしては、犯人像が少し違和感がある。でも、春子との関係が進んで行くのが男の純情な感じで良いかも。

  • ススキノ便利屋シリーズ4作目。
    先の見えない展開、どんでん返しもあって、最後までドキドキしながら読めた。まぁ、途中のグロい表現はさて置き、、、。犯人の正体は「俺」同様、途中すっかり騙されてしまった。でも、ちょっと最強、過ぎたかな(苦笑)

    このシリーズ、4作目にして漸く面白く感じる事が出来た。「俺」のキャラも私の中でやっと確立してきた感じ。脇キャラの高田もイイ。シリーズ続編を読むのが楽しみになってきた。

  • このシリーズ読みはじめて初めてページをめくる手のとまらない感じを味わった。

    中学生が惨殺死体でみつかり、さらにその友達も行方不明。
    ほんの僅か少年と関わった「俺」は必死でその行方を探そうとするが...。

    最後、田中芳樹の創竜伝にでてきた小早川奈津子を思い出したよ。

  • カルピス

  • バーにかかってきた電話のススキノ探偵シリーズの3巻目。iPadのhontoで読了。
    2巻目に出会った女性からかかってきた電話。少年を探す物語。
    軽いタッチで簡単に読めるが昔ながらのプチハードボイルドな感じが悪くない。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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