蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

著者 :
  • 早川書房
3.02
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本棚登録 : 249
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150307622

感想・レビュー・書評

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  • パロディとかオマージュとか、その手の高尚っぽいことを言っても似合わないというか、単なる悪ふざけと言った方がしっくりくる。それはともかく「おもろいやろ。な、めっちゃ、おもろいやろ」と、目の前に顔を突き出されて、圧を掛けられてるような感じがうっとうしい。田中氏の顔とか知らんけど。まあまあ、分かった、分かった。おもろかった、おもろかったて。え、ほななんで、星三つやて。あんな、こんなもんはな、おもろうても星三つまでや。ああ? 何が、こんなもんや、やと。何ゆうてけつかる。こんなもんは、こんなもんやんけ。

  • あのしょーもない「ハナシにならん」噺家の小説を書いた作家とは思えないぐらい、斬新すぎて「ハナシがヤバい」が、なんというか…世にも奇妙な物語レベルである。くだらなさすぎて一周まわっても、それでもくだらくて…スベり芸にちかい。とりあえずこの作者は小説で遊んでるというかナメてるという点では「アリ」かも。

  • 本当にアホな作品(最上級の褒め言葉)
    タイトルからすごいが、内容も負けず劣らずふざけている。
    本作品は茶川賞(芥川賞ではない)を受賞した後、失踪した田中氏の短編集という体をなしている。それぞれの作品は九割がた駄洒落で構成されたSFであり、相変わらず田中啓文らしい作品である。
    一番面白かったのは、「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」。ウルトラシリーズを中心とした昭和特撮臭が溢れるこの作品は、特撮ファンならきっと食指に触れるはず。話自体はくだらないが、作者のあふれる特撮愛が感じられた。「トリフィドの日」とかも、パロディ元の作者の名前が「ウィンダム」だからって、登場人物を某特撮シリーズのキャラクターにしたのには吹いた。

  • <DIV style="background-color : white ;color :black ;padding : 8px 8px; border : 1px inset #ddd; margin : 0px 5px;">髄まで駄洒落である。落語的にいうなら地口である。「おぬしもアルジャーノン」とか。SFの素養がないので笑うべきところをかなり素通りしている感じ。本の企画自体が徹底的にアホなのが清々しい。</DIV>

  • 一寸悪ノリし過ぎだな、駄洒落もイイけど、度が過ぎって感じ。死ぬ前に遺作を書いて、芥川賞まで駄洒落にして茶川賞に。採点は、甘々で☆3つ。

  • 傑作。

  • 気合を入れて読まないほうが良い。<br>
    駄洒落、オチなし、脱力、でも大爆笑は無い短編。<br>
    表紙のままの馬鹿馬鹿しさが渦巻いているので、一見まじめな文章に騙されると痛い目にあいます。<br>
    茶川賞受賞(そんなもの無いんだけど)に関する文章もどこまで信じたら良いのだろう?<br>
    でも悪くないんだよなコレ

  • 駄洒落含蓄SF本。
    これはタイトルに魅かれて予約した本、内容は後から着いて来た感じ。
    芥川賞だったか?《蹴りたい背中》って有ったやん?その同意的駄洒落に撃沈だわさ!
    後書きに=作者失踪となっている。真実なのか?駄洒落なんか?
    判断しかねるが、謎のままで読終しよーと思う。

  • 購入済。

著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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