川の名前 (ハヤカワ文庫 JA カ 9-1)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308537

感想・レビュー・書評

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  • 小学校のころ、近くに小川や大和川で遊んだ記憶を思い出しました。

  • ペンギン親子を大人たちから守る物語らしい

    南雲先生おすすめ

  • 【8/8】

  • ぐんぐんと物語にのめりこまされてしまったお話です。そうだ、国家の前に地域だ、自分の存在する地名だ!と言う発想が面白い。そして4人の少年たちが本当に生きて存在しているような少年たちなのでほっとします。カワガキ!これからも存在して欲しい存在です。

  • 良いよ、なんか。多分著者と自分の考え方が近いんだろうなって思う。夏のロケットの時も思ったのは知識のすごさ。今回も多摩川水系の歴史的な話から始まってペンギンの生態他とても詳しく調査したことが感じられた。夏のロケットのロケットに関する知識よりもやはり生態系の知識の方が自分には受け入れやすいんだなって実感し、納得もする。この著者の作品を好むことに対して哀愁的な現実逃避とか言われがちだ。確かにそう考える向きもわからないではない。でも、いつまでも子供でいたい自分にとってはこうした主人公に若者を使ったとても受け入れやすいテーマなのだ。哀愁的であることは悪いことではない。変化するだけが発展ではないわけで。ただただ、変わらなきゃって感じで過去を清算せず切り捨て、前だけを未来だけを見つめる
    ことを前向きと呼びあたかも絶対的な善とするような風潮がある。でも、成功体験を踏襲し、過去の反省を活かしてこそ素晴らしい成果が待っていると思うのだ。

  •  良いなあ、川端裕人の小説は。きちんとし過ぎて物語の迫力はないけど、しみじみとしてて。
     海や山も良いけど、やっぱり夏休みは川だね、なんてね。そうか、川は世界にそして宇宙まで繋がってたのか、なんて妙に納得。
     ただ、途中、知識自慢みたいな部分が鼻につくのが、どうやら川端小説の弱点のような気がする。それと長いのもね。なので、次々と読む気になれないのが、とっても残念。

  • 菊野脩、亀丸拓哉、河邑浩童の、小学五年生三人は、自分達が住む地域を流れる川を、夏休みの自由研究の課題に選んだ。そこにはそれまで三人が知らなかった数々の驚くべき発見が隠されていたのだ。少年たちの川をめぐる冒険がはじまった。身近な自然の中で川が指し示す「今ここ」と、見果てぬ「遠い未来」への夢を描いた、感動の傑作長篇。

  • 手放しで絶賛します!すごく面白かった。 

    両親が離婚して、世界中の自然を撮影するのが仕事の父親と暮らしているためひとところに長く居られない小学生の男の子が主人公です。

    発達障害の妹がいるゴム丸、物静かで内向的な河童、文武両道でちょっと憎たらしい手嶋、謎の呪文のような言葉を叫んでは校庭で喇叭を吹き鳴らす喇叭爺、と、登場人物はみんな魅力的。

    タイトルの「川の名前」は、自分の暮らす場所を、行政が勝手に引いた県とか区とか市とかの人間が後付けで勝手に作った呼び名ではなくて、元々自然にある川、どこの海に流れるどこの水系の川で、表そうじゃないか!、という、生物学の岸由二教授が提唱した考え方だそうです。

  • 最近読んだ本の中では特にオススメです!

  • 地元の小さな川から自分の居場所を見つけようとする小学5年生。小学5年生とは思えない構想力・行動力によって、地に足の着いた夏休みの自由研究を進めていく。

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著者プロフィール

1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。

「2020年 『「色のふしぎ」と不思議な社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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