ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA マ 7-1)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 88
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309879

作品紹介・あらすじ

就職も決まらぬ貧乏貴族の三男・ジョン。騎士養成学校卒業の夜、酔った勢いで魔道士養成学校の首席卒業生・マリーに求婚し、まさかの一発OKで舞い上がるが、実は彼女の実家は王国の筆頭占い師と知り仰天。あまりの格差婚に猛反対するマリーの両親が出した条件は、結婚費用を¥1億用意すること!!二人は大金を得るべく素人賞金稼ぎとして事件を追うが…カリスマ・ゲームデザイナーが贈る結婚冒険ファンタジイ開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 軽快でテンポが良く、エンタメ系ファンタジィとして楽しく読めた。
    桝田氏が手掛けたゲームで遊んでいるのと同じ読感。
    物語世界にスッと入りこむことができ、あれよあれよとページが進む。
    読者を絡め取る手腕が巧みなんだろうな。

    登場人物たちのキャラクタ造型がお見事。
    クドクドと説明するのではなく、実際に「動かす」ことで、それぞれの存在を感じさせるよう演出してる。
    お話の展開も、細かい事件を随所に散りばめることで、読者を飽きさせずに次へ次へと運んでいく。
    氏のゲームで使われている手法を、そのまま小説に落とし込んだ感じ。

    リンダキューブがやりたくなった。
    あと、本書の続編にも期待。出るよね?

  • 気軽に読めるハヤカワにしては珍しいラノベ感覚の小説。
    結構面白かった。
    先の展開は読めてしまう(というか著者もおそらくそのあたりには重きを置いていない)ので
    ミステリー好きには向かないが、文体や描写で読ませる感じ。
    続編が出たら、おそらく読むと思う。
    というか、早く出して欲しい!w

  • 頭がちょっとでお花畑なカップルが結婚を認めてもらうために賞金稼ぎになるふわっふわしてちょっとエッチなコメディ。
    「ちょっとエッチ」な部分がなければ児童文学で通る内容は、軽く読めて楽しかった。

    しかしゲームはやったことないけど桝田省治という名前は気になる、という理由で手に取った、つまり初桝田省治だったんだけど、そういう意味ではこれはさすがに選択肢を間違えたか。
    面白かったけども。

  • 魔法と剣のファンタジーな世界を元に現在と変わらず就活に悩むジョン。
    ノリと勢いと媚薬効果でプロポーズした相手は王国筆頭占い師の次期当主お嬢様マリー。
    もちろん大反対な両親は無理難題な条件をつけるが…?

    恋愛では二人とも相思相愛だけど、片方が嘘ついてたりとか揺れる恋愛模様でも良かったなぁ。

    続刊出るなら読んでみたい!

  • ノリが良くて、いいんじゃないですか。
    こういう気軽に読める話しはキライじゃない。
    是非、続きを。

  • 「俺屍」「暴れん坊プリンセス」などで知られる桝田さんの小説。
    ふと思い出して手に取ってみました。
    ドタバタで楽しかったです。

  • 卒業パーティーの夜、うだつのあがらない騎士学校生・ジョンは、5年間一方的に見つめてきた片思いの相手・マリーに告白、求婚する。
    「yes」という返事に歓喜するが、実はマリーは国一番の魔導師の娘。
    就職もままならないジョンにマリーの両親が出した結婚条件は、一億\を稼いでくることだった…。
    結婚資金を稼ぐため、賞金稼ぎを始めた二人の活躍を描くラノベ。


    話の設定が面白い。

    文体には癖あり。
    あまり軽い文を受け付けない人にはつらいかも。

    あとがきで著者は「結婚資金を稼ぐために貧乏な恋人たちが無謀な冒険に出る物語を書いた」としている。
    さすがゲームデザイナーの著者なだけあり、この設定だけで読んでみたくなるものである。
    ただ、ここまで軽さを追及しなくとも、伝統的RPGの枠組みでもっと面白くなったのではと感じた。


    マリーがジョンを好きになった理由はわかるが、逆はよくわからなかった。
    性格を知ってからならともかく、顔だけで一方的に片思いをしていた前提で、それ以降気持ちの変化がないのには ?

  • オレシカなどで有名なゲームデザイナーの桝田さんのお名前と、水玉蛍之丞さんのイラストに惹かれて購入。
    序盤の展開はまったりで、正直なところ、くじけそうになったのですが、後半、話が動いてからは非常にスピーディに読み進める事が出来ました。
    全体通しての印象は、非常にゲームっぽいシナリオということ。
    会話シーンなどは、高頻度でゲームのUIを頭の中に浮かべながら読んでいました。
    TRPGのルールブック+リプレイ集を読んでいるのと似た感覚。

    元々がゲームの企画から始まった物語のようなので、なるほど、というところですが、そこが小説として没入感を損ねているのは確か。
    わくわくしていたのに、話の途中に「いかにも」なナレーションが入り、現実に引き戻すような感覚は、桝田さんの作品らしいといえばらしいのですが。

    むしろ、私はこれをゲームで遊びたい。
    キャラクターたちもみな可愛かったし、結婚資金調達RPGという題材が、既にとにかく楽しそうなんですもん。

  • 非常に上手い作品。続きが楽しみ。

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