黒猫の回帰あるいは千夜航路 (ハヤカワ文庫 JA モ 5-6)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 276
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312954

感想・レビュー・書評

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  • 実質再読。
    1作目・遊歩を〈回帰〉するような構成になっている。2人の空気感がなんだかいい。やっぱり2人は一緒がいい。
    そして、イベント等で頒布されていたあの断篇集!!そっちが目的で購入に踏み切ったのだが、4編どれも良かったし、黒猫と付き人の運命さが!すごい!!(言葉にできない)
    特に「眺めについて」の2人が〈2人〉という人格を作っているって、それを遊歩の1話の時点から既に思っている黒猫のシャイボーイさよ……。
    最後までため息(いい意味で)出てしまう文庫版でした。

  • シリーズ第6弾 第一期完結編ということは、第二期では二人はどういう関係になっているのだろう。。。

    二人の関係のように、一歩一歩前に進もう。無駄なことは一つもない。きっとその先で結実する。

  • ■ずっとその背中を追いかけてきた。いつか並んで歩ける日が来ると信じて。

    パリで大規模な交通事故が発生。深夜、そのニュースを目にした付き人は、相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。一年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは、勘違いだったのか…。互いに研究で多忙な日々を送るなか、いつしか声を聞かない時間ばかりが増えていた。そんな時、大学院の後輩・戸影からペルシャ美学の教授が失踪したと連絡を受ける。黒猫のことが気になりつつ、付き人は謎を追いかけてゆくが―。待望のシリーズ第6弾!

  • この巻で、第一期終了とのこと。・・・と言う事は、第二期があると言う事ですよね?

    このシリーズ、結構読んでいるはずなのですが、イタリアのくだりの記憶が・・・。そこだけ読んでないのかな?結構熱い感じの様だったので、読んでいれば覚えていると思うのだが・・・・

    でもまぁ、とにもかくにも、なかなか進展せず、「お前ら中学生か!」と言う黒猫と付き人の二人でしたが、そのイタリアの経験を経て、新しい関係になっていたんですね。

    解説にもありましたが、このシリーズは恋愛小説そのものだと思います。ちょっとじれったくて、理屈っぽいですが。

  • シリーズ第一期完結編。
    1作目からずっとそうだったが、このシリーズに関してはミステリというより、ミステリ風味の可愛らしい恋愛小説というイメージが強い(※ミステリとしてダメだということではない)。第一期完結となる本書ではラブストーリー的なテイストがより強くなっている。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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