ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150401313

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  • 作者アリステア・マクリーンの代表作

    特殊チームによる敵地への潜入
    強力な敵勢力による困難の連続
    仲間の負傷や裏切りの気配
    メンバー個々の能力で難局を乗り越える。

    スパイ物や冒険物を作る際に今でも用いられる、定番中の定番、絶対絶命の危機を乗り越えるチームの物語。

    もちろん映画化、しかもグレゴリー・ペックやアンソニー・クインといった往年の大スターで。
    エンターテイメント冒険活劇の原点。

    多少飛とばしても一気に読むのがオススメです。

  • 冒険小説の王者・アリステア・マクリーンのグレゴリー・ペック、アンソニー・クインなどの競演で映画化もされた「ナヴァロンの要塞」は、冒険譚ヒーローものであると同時に、知的興奮に満ち溢れた、謎解きの物語でもある。

    この「ナヴァロンの要塞」は、その後のアリステア・マクリーンの諸作品の原型ともなった作品で、エーゲ海に聳える難攻不落のナチスの要塞に潜入し、その巨大な要塞砲を爆破するという指令を受けた、連合軍兵士たちの活劇行を、ダイナミックに描いた冒険小説だ。

    次々と襲いかかる危機を振り払い、目的を無事、成し遂げられるかどうかという、スリルに満ちていることはもちろんだが、潜入行のメンバーの中にいる裏切り者は誰なのかという、サスペンスに満ちた謎が、もうひとつの核となっている。

    念の入ったことに、それまでの事件を解説しながら、理詰めで犯人を名指しする、クラシックな探偵小説の大団円そっくりの場面まであるのだから、もうたまらない。

  • 映画にもなった冒険小説。
    第二次世界大戦中、エーゲ海に浮かぶドイツ軍の要塞ナヴァロン。この要塞に備えられた巨砲を破壊すべく潜入した連合軍のマロリー大尉をはじめとする5人の猛者が難攻不落のナヴァロンに挑む。

    同著者の「女王陛下のユリシーズ号」に比べると悲壮感が少なく、訳も読みやすい。映画を観ておくとイメージしやすいかも。

  • 連合軍と枢軸軍の戦闘が熾烈さを極める、第二次大戦下の地中海トルコ沿岸の島が舞台。ケロス島に残る1200人の兵士は、間もなくドイツ軍の攻撃にさらされようとしていた。無事に撤収するための条件は、ナヴァロン島のドイツ軍要塞の大砲を無力化すること。海空からの攻撃は失敗し、残るは断崖絶壁を登って島に潜入し、直接大砲を爆破するのみ。不可能と思われる作戦に挑むのは、ニュージーランドの著名な登山家であるマロリー大尉と、その4人の部下たち。刻限が迫る中、困難な使命を帯びた男たちの戦いが幕を上げる。

  • 映画化原作。時限設定ある中での敵地での究極無理目ミッションに挑む男たちの原点ではなかろうか。面白いマストリードでしょ!

  • 映画をテレビで観たのは、子供のころだった。この本が学生生活最後の翻訳小説。

  • 難攻不落の要塞を破壊するという、無理目な任務を負ったマロリーが率いる5人の男たちの冒険活劇。次々にやって来る危機に対して、時にはうまくかわし時には絶体絶命のピンチになったり、全く飽きさせない。キャラ立ちした男たちそれぞれに見せ場があり、ボスのマロリーがかすんでしまうほど。ユリシーズほど重苦しくもなく、エンタメとしてたっぷり堪能できた。

  • 古臭い翻訳のせいで、完全に入り込むことが出来ない。


    DVD借りてきた。
    映像化されて分かりやすくなった部分と、言葉足らずになり分かりにくくなった部分と。 んー まあ・・・ 点数変わらず。

  • 昔中学生の時、父と大黒座80㎜大画面で観た思い出深い作品です。このたび原作を読んで、映画とは登場人物がだいぶ違っていたが、登場人物のキャラクタ-は映画と一致していて、マロリ-、ミラ-、はまさに適役だったと思います。アンソニ-・クインが演じたアンドレアは巨漢ではなかったが、彼の個性的演技は忘れられない。要塞への侵入方法が映画と異なっていて容易に侵入しすぎ。映画のほうが迫力があった。荒鷲の要塞と双璧をなす作品である。同時代、「テレマ-クの要塞」という映画作品があり、私はこれらを要塞三部作と呼びたい。「テレマ-クの要塞」はだれの原作なのだろう。知りたいです。2001年16刷。

  • ナバロンの要塞は、1957年に上梓され、大反響を呼んだ小説であり、その後のグレゴリー・ペック主演で映画化され、こちらも大変な評判を得た作品である。舞台となるエーゲ海ならびに諸島の地勢は架空であるが、全くそれを感じさせないリァリテイが随所から感じられる。物語の歴史的背景は、大戦時ドイツにつくか連合国につくか態度を決めかねているトルコに対して眼前のエーゲ海における絶対的な制海権を見せつけることでの恭順の意を引き出そうと企図したナチスドイツの攻勢の時代を描いている。ドイツ軍の三軍あげての攻勢の前に孤立したケロス島の将兵1000人をナチス軍の総攻撃前に救出する作戦の前に立ちはだかる、難攻不落、大口径で正確無比の大砲を要するナバロンの要塞を破壊する密命を受けた突入小隊の大冒険を描いたのが本作である。上梓から50年の歳月を経て色褪せない作品のパワーはさすがである。現代語版のリメイクがあってもいいと思います。

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