- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150404024
感想・レビュー・書評
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■説明
いかにも、現代にあってもおかしくない設定。
産婦人科を舞台に起こる事件です。それだけに、身近で怖い。
■感想
医者の言うことは、患者はそのまま信じるしかないというのが通常ではないかと思います。
もし、自分の身の上にこのようなことがおこったら。。と考えると、恐ろしい。
ロビンクックの本は医学会の問題点についてが多いのですが、いかにも
近い将来起こりそうな問題なのが余計に怖いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
健康の不安な環境に置かれると読みたくなってくるのがロビン・クック。
発表年代順に読んでいくと、その当時どんな問題が旬なテーマとなっているかわかって興味深い。この作品は85年の発表。
新薬開発のための人の生体組織をどのようにして調達するかが、医師のモラルと製薬会社の利害によって陰謀的なまでに深く沈んでいっている状況を描いていて恐ろしい。今ではIPS細胞に期待を寄せるところだろうけれど、新薬の開発には莫大なお金がかかり、投資した資金は回収しなければならないからまだまだ課題が多いと聞きます。
SARSのパンデミックの時も、収束してしまったため治療薬の開発は中止された。売れなければ薬は開発されないのだ。 -
ロビン・クックはこれしか読んでないし、もう記憶にないや。
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クック初期の作品
1985年の作品。
製薬会社により洗脳された医師たちが妊娠中絶を盛んに行い、その胎児を製薬会社に提供する。
この仕組みに気付いた主人公は妻を助けるために単身敵地に乗り込んでという筋。
洗脳とかちょっとばかり突飛な感じがするのだが、個人的には傑作だと思わせるクロモソーム・シックス -第六染色体-の前駆体ってな感じの作品だ。いいようにいえば、「洗脳」があったからこそ「第六染色体」が生まれたという感じかな。