クロモソーム・シックス: 第六染色体 (ハヤカワ文庫 NV ク 2-18)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (679ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150408794

作品紹介・あらすじ

ニューヨーク市監察院の死体置場から、射殺されたギャングの死体が盗まれた。何者かが検屍解剖を阻止しようとしているらしい。その行方を追う監察医のジャックとローリーは、ギャングが死の数週間前にアフリカで密かに肝臓移植の手術を受けていたことを知り、現地へ飛ぶ。そこで二人が見たものは、最先端バイオテクノロジーが引き起こした想像を絶する光景だった!医学サスペンスの王者が壮大なスケールで放つ傑作巨篇。

感想・レビュー・書評

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  • レストラン前で射殺されたマフィアのボスの遺体が、死体置き場から消えた。その裏では、遺体を解剖させないよう暗躍する人々が。一方で、赤道ギニアで研究所に勤めるケヴィンは、染色体6番に、細胞の持つ染色体をまるごと入れ替えられる酵素、トランスポゼースの存在を発見する。その病院には、世界中から金持ちが入院してくる病院が併設されていた…。

    ジャック&ローリーの遺体監察官のシリーズだったようだが(訳者あとがきで判明)、全く関係なく読むことができる、半分冒険小説である。

    赤道ギニアで自分の行っている研究が、おかしな金儲けに使われていることに疑問を持つケヴィンらのストーリー、遺体の解剖のジャックらのストーリーに、ジェンシス社の幹部のストーリー、ニューヨークのヤクザと老医者のストーリーと、数々のエピソードがそれぞれ進行するうえ、どうにも核心がのストーリーがつかめない前半部は、読んでいてかなり欲求不満が積もる。

    中盤で遺体が現れ、ケヴィンらが冒険を始める段になって、ようやくそれぞれのストーリーの接点が見えてくるのだが、全600ページ以上の分厚い本の中盤なので、なかなか大変である。

    後半は、予想したようなアクションとくるくると変化する展開で楽しめるものの、このあたりになってくると、訳者の集中力が切れたのか、特に会話部分の訳が雑になってくるのがわかる。

    ストーリーとしては面白い。ただ、ちょっと長すぎやしませんか?という内容である。

  • 670頁の長編傑作

     ニューヨーク市監察医ジャック・ステープルトンとローリー・モンゴメリーが主人公のシリーズ(「コンテイジョン」の続き)

     前作にまして・きがかかった最高傑作といってもいい。テーマ、人物描写、ストーリーのどれをとっても破綻なく前作の1割増しの分量があっという間に終わ%E

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