レッド・ドラゴン 下 決定版 (ハヤカワ文庫 NV ハ 11-4)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150410209

作品紹介・あらすじ

ウィリアム・ブレイクの描く「大いなる赤き竜」に自らを重ねて残忍な犯行に及ぶ男、ダラハイド。新聞記者を生贄にして不敵な挑戦状を叩きつける彼とそれを操ろうと企むレクター博士に、グレアムらは翻弄される。だが一人の盲目の女性との出会いを機に、ダラハイドの自我は二つに分裂を始めた-殺人鬼の心の奥底の闇を抉り出すサイコ・サスペンスの最高傑作。ハンニバル誕生秘話を記す著者序文を付した決定版ついに登場。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻を終え、下巻に突入。
    すると一気にストーリーがするすると入ってくるし登場人物のキャラクターが納得できるし、まさかの驚かされもあって楽しくうち震えながら(?)読めました。
    映画、みたいとは思わないけれど、キャストを調べてみてフムフムと納得。怖そうです。

  • 和訳に難あり。ときどき何を書いてあるのか分かりにくい。ストーリーはまあおもしろかった。レクター博士は存在感あるね。

  • 面白い!
    個人的に、犯人側の事情なんて知ったこっちゃないと思っているんだけど、この話に関しての後半の件はどうなるものかとかなり緊張して読み進めた。
    一方の主人公は…スターリングよりも弱さの描写が繰り返しされていて、のめり込めるんだけど、個性は弱いかなぁ…。
    シリーズの顔であるレクター博士の塩梅は、劇薬のような扱いで、ちょうど良い感じ。

  • 面白い!レクターシリーズとはいえ、あまりレクターが登場しないことに悶々としていた上巻だったけれど(「羊たちの沈黙」「ハンニバル」を先に読んだこともあいまって)、下巻はそんな上巻からの予想を裏切る面白さ!
    ウィル・グレアムと殺人者との悲しいほどの親和性。ダラハイドの前に現れた盲目の女性レバ。急展開のラスト。そしてよくよく考えると、その帰結へと結びつけたのは、「ハンニバル・レクター」その人であったというぞくりとする事実。レクターシリーズとしてこのあと続いていくのも、よくわかりました。
    ・・・レクターシリーズってやっぱり発売された順番に読むのが一番な気がするなぁ。

  •  グレアムの生き方は生きにくいだろうなと感じた。それをわかっていながら、事件に関わらせたクロフォードに恐ろしさ、優秀さを感じた。

     犯人に犯罪を犯すべき理由をつけていたのは、良いとは思えなかった。わからないからこそ、恐ろしいのに、知ってしまうと、犯人がただの弱い人にしか感じられなかった。

     細かいシーンが詳細に書かれており、物語全体の冷たさ、リアリティ、恐ろしさを醸し出していた。

  • それまでグレアムに直接手出ししなかったダラハイドが最後の最期でグレアム襲ったのは何でだろ?

  • 訳が…原文が悪いのか?
    とにかく読みづらい。
    話も特にハッとすることもなかった。
    終わり方もモヤモヤする。
    銀のフォークの先に玉子カスがついてる的なくだりはスゴイと思った。

  • フランシス・ダラハイドの苦悩。
    自分を捨てた母に再会した際に、懸命に「おああひゃん」と母を呼ぶ姿に同情せざるを得ない。

    NBC制作のHannibalで興味を持ち本書を手に取ったが、ドラマの中の台詞は原作へのオマージュも多く、読後にもう一度見るとまた違った感想を持てそう。

  • ダラハイドの恋愛・苦悩による、「竜」との戦いが好き。

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著者プロフィール

ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)
1940年テネシー州ジャクソン生まれ、テキサス州ウェイコのベイラー大学(Baylor University)卒業。地方紙記者を経てAP通信社でレポーター兼編集者に。この期間中の知見が小説の機縁となる。
著作は現在5作。映画化もされた『ブラック・サンデー』をはじめ、「ハンニバル・レクター」シリーズの『レッド・ドラゴン』、ブラム・ストーカー賞を獲得した『羊たちの沈黙』に、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』。

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