- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150701529
感想・レビュー・書評
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エラリーこんなにうじうじしてたか?!って思いつつ。
最後の結論を出すところが少しモタモタして感じられたけど、気になって一気に読んでしまった。
エラリーが自身を失った事件を読んでいないので、読みたくなった。 -
2016/08/25読了
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新しいミステリーも面白いけど、古典と言われるこの作品もやっぱり面白い。
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久しぶりのクイーン。ちょっと違う感じがするのは彼のせいか、私が歳をとったせいか…
彼女にそれだけの事が本当に出来たのかという疑問が私には残っている。 -
これも驚きのエラリークイーン。
シリアルキラーの先駆けらしい。
クイーンを順番に読んでみたくなった。
2人の作家って、やっぱり特殊だな。 -
「猫」と呼ばれる絞殺魔が出現し次々に絹紐で殺人を犯す、という物語の骨組みや、犯人の動機を精神分析からアプローチしていくところはサイコ・スリラーの先駆と言えますし、「なぜ被害者の年齢が若くなっていくのか?」、「なぜ既婚女性は狙われないのか?」、「なぜ電話帳に記載されている人ばかり狙うのか?」という謎が結びつく真相は鮮やかで、ミッシング・リンクものとしても秀逸です。スランプの名探偵が復活するまでを描いたドラマ的な側面もあり、非常に高い水準で纏っている作品だと思います。
ただ、全体的に冗長気味なのと、容疑者が少ないためどんでん返しが分かり易いのが残念です。 -
ニューヨークで起こった連続絞殺事件に挑む名探偵エラリイ・クイーンたちの活躍を描くミステリー。
エラリイ・クイーンといえば本格ミステリ、というイメージが強かったのでこうしたシリアルキラーものの作品は意外でした。展開もロジックというよりかは、警察の粘り強い捜査や囮捜査などが中心となります。ミステリ要素として強い印象に残ったのは、バラバラに見えた被害者のミッシング・リンクが明らかになるあたりでしょうか。
動機や精神分析的な推理が今の時代から考えると、ベタに思えてしまったのが少し残念…。今回の作品の肝となる部分なので、もう一歩何か欲しかったかなあ、と読み終えて少し思いました。
そしてこの作品で印象的なのは、エラリイの苦悩。数年前に『エジプト十字架の謎』を読んだときは、エラリイは完全無欠の名探偵といった印象なのですが、この作品ではそのエラリイの苦悩が強く描かれます。
そうしたエラリイの人間的な変化もまた一つの読みどころなのかと思います。