素晴らしき犯罪 (ハヤカワ・ミステリ文庫 28-5)

  • 早川書房
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本棚登録 : 63
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150715557

感想・レビュー・書評

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  • またしても酔っ払いトリオの捜査譚。ついてくる刑事たちが面白い。早く合流しろよと思いつつ一気に読んでしまう。

  • このシリーズを読んだのは初めてだったのだけれどとても読みやすかった。
    今回は慣れ親しんだシカゴではなくニューヨークで事件が起きる。しかもヘレンとジェークとマローンはお互いに誤解しあい別行動をすることになってしまう。
    ああ、それにしても美人はなんて得なんでしょう!ヘレンの容姿の描写で蜂蜜色の髪というのがあるのだけど想像するだけで胸がときめく。だって蜂蜜色の髪ですよ。
    ヘレンの衣服の描写にはやたらと金色の物が入っていて蜂蜜色の髪をした女性ならば金色の物も嫌らしくなく着こなせるんだろうなと想像してしまった。

  • J・Jマローン弁護士シリーズ。翻訳7作目。
    私としては3作目となる。
    マローン弁護士と友人ジェークと妻ヘレンが殺人事件を解決するいつもの展開だが、今回は旅行先のニューヨークでの話である。
    いつもの場所ではないため、なじみの人物が何人か登場しない。
    途中から犯人がバレバレで事件の展開もいまいち。

  • ジェーク、ヘレン、マローン3人が今回はNYで大暴れ(笑) 3人が3人とも秘密の別行動を取り始め、さらに彼らが事件に巻き込まれた発端である花婿デニスの行動も秘密めいているし、死体となった花嫁バーサの行動も説明がつかず…? と関係者全員が秘密行動をしていてこの先どうなるんだろうとハラハラし通しです。
    解決編で、3人バラバラの行動の中で集めた各種情報が縦糸・横糸になって、全員の情報を統合した結果きれいにまとめあがっていくところはさすがライス。巧みな構成に脱帽です。

  • ニューヨークに滞在中のジャスタス夫妻と弁護士マローンは、泥酔していた花婿デニスを介抱。ところがその花嫁は殺されたと警官が訪れて、死体を見ることになったデニスだったが、ぼくの妻じゃない!と…。

    クレイグ・ライスの酔いどれ弁護士マローン・シリーズ。長編では9作目ともあるけれど(?)
    また後書きで訳者の小泉喜美子さんが述べているように、作中でこの後の時期に書かれたと思われている作品について当初の作ととられそうな言及があるのだが、まあ、順番はともかくとして。
    とはいえ、作風が気に入って、その作家ものを読み出すと、できるだけ創作順に作品を追いたくなってしまう。かつての文学部(作品研究)的な名残り?…しょうがないですね(笑)

    と、脱線ですが、脱線といえば、このシリーズの個性的で魅力的な登場人物である“爆笑トリオ”が見せてくれる話の中核というのも、ミステリーとしてのプロットにおいてはそうかもしれない。
    しかしこれこそが、偉大なる脱線というわけで、彼らの徹底したおふざけが楽しいというか作品の面白い味わいどころ。

    以前の刊の解説で「…この道化の面白さを別にしても、不思議な謎だけを抜出しても立派な探偵小説になっている。」等々、今作を激賞していたのは江戸川乱歩氏だそうですが、確かに、意外性と謎の巧みさだけでも充ニ分にミステリー。
    でも、それでは結構深刻な話になりかねない素材を扱っているわけで、これを面白可笑しく読ませるというクレイグ・ライスの諧謔の手腕は、やはり素晴らしい。本筋より遊びの部分が好きな読者かも…。それにしても、この作品もよく出来ています。

  • 首が云々、という時点で何か怖い真相が待ち構えているんだなと思ったら案の定…
    こびと殺人事件の解説に書かれていることが納得出来る話。

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著者プロフィール

Craig Rice

「2006年 『ママ、死体を発見す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クレイグ・ライスの作品

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