完璧な殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ヒ 2-1)

著者 : ローレンス・ブロック ピーター・ラヴゼイ トニイ・ヒラーマン サラ・コードウェル ドナルド・E・ウェストレイク 宮脇孝雄

制作 : ジャック ヒット 

• 早川書房 (1993年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[xmayumixさんの感想 · 2009年11月14日]

　金持ちの男が、浮気した妻を殺す方法を５人のミステリー作家に依頼する（書簡の形で）という形のアンソロジー。
　同じ設定、同じ状況で、どう完全犯罪にもっていくか、５人の（ローレンス・ブロック、ピーター・ラヴゼイ、トニー・ヒラーマン、サラ・コードウェル、ドナルド・Ｅ・ウェストレイク）個性が出てて、面白い。さらに、その案を提示された男が、実行するした準備をしたあたりで、また５人から他の作家の案をこけおろす書簡がくる。
　地味な本だと思うけど、すごい面白かった。
　結構、金持ち男の人格設定がよかったんじゃないかな。

著者プロフィール

ローレンス・ブロック　Lawrence　Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がＭＷＡ（アメリカ探偵作家クラブ）最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がＰＷＡ（アメリカ私立探偵作家クラブ）最優秀長篇賞を受賞した（邦訳はいずれも二見文庫）。
1994年には、ＭＷＡグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」