うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫 ウ 1-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200144

感想・レビュー・書評

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  • ひとめぼれから
    例えそれが
    ほんの短い日々でも
    結ばれて想い合うきもちの強さ

    どうしてどうして
    ここまで破滅へ向かうのか
    残酷すぎる!

    でも、恋人たちはみんな真剣で愛おしい
    ハツカネズミも

    私にはむつかしすぎたけど
    はじめの方でとてもきゅんとさせてくれた
    ありがとう
    ボリス・ヴィアンさん

  • ミシェル・ゴンドリー!!!
    映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』|10/5(土)新宿バルト9、シネマライズほかロードショー
    http://moodindigo-movie.com/

    早川書房のPR
    「純粋無垢、夢多き青年コランが出会った少女クロエは、肺の中に睡蓮が生長する奇病にかかっていた――パリの片隅で儚い青春の日々を送る若者たちの姿を、優しさと諧謔に満ちた笑いで描く、現代で最も悲痛な恋愛小説。39年の短い生涯を駆け抜け、様々なジャンルで活躍した天才ヴィアンの代表作。解説/小川洋子」

  • 大学の卒業論文をこの小説で書きました。正確にはこの小説と岡崎京子先生の漫画版で書いたのです(`・ω・´)フランス文学科だったにもかかわらずフランス文学が苦手だった私。。この作品がなかったら大学を卒業できなかったと思います。ボリス・ヴィアンの描く悲恋。独特の比喩や擬人表現に、戸惑う人が多いですが、一度何も考えずに愛だけを信じて読んでみて欲しい作品。もしどうしても読み進めにくい方は、先に岡崎京子先生の漫画版から読むのもオススメです♪

  • 胸に睡蓮が咲く病と聞いて読んでみた。若者たちの身の滅ぼしかたが共感できない。

  • 現実的でない夢を見ているような…。
    私はこの本が気に行っている。
    胸に睡蓮の花が咲く奇病にかかる主人公の恋人。
    幻想的で美しいが、ある意味残酷な物語。

    映画もいい。
    本同様、たまに見返したくなる。
    幸いなことに、録画したものが手元にある。

    本筋は置いといて、
    この話にはカクテルピアノなるピアノが出てくる。
    ピアノを弾くとカクテルが出来ると言うようなそんな感じのピアノ。
    このピアノが私はとても好きだ。
    私はピアノがそんなにうまい方ではないので、あまりおいしいカクテルが出来ないだろうけど…。

  • ものすごく独特の世界。
    1P目からにきびが自発的に引っ込んだりして、もしや誤訳?と思いながら読み進めると、どうやらそういう世界らしい。
    こうあるべきが具現化されている、まるで現代アートを読んでいるような感覚になる。これは独特だなぁ。

    描写は細かくなく、現実感を欠いている。

    結婚するまでは薔薇色ふわふわ。光をひねっちゃうぐらい。
    ハネムーンからが暗い。お金を数えだすところからは闇。文字通り光も届かない。

    幕切れはいささか急。短い描写だけど、それでも悲しい。

    シック、アリーズのサイドストーリーは、これだけ面白ければ大歓迎。
    ここでは誰も幸せになれないんだね。

    ピアノカクテル、花で治療など、超現実的なアイディアも楽しい。


    本作、新潮の「日々の泡」と同内容。

  • スパイラル的な破滅への道。繊細でキレイで悲しい。

  • 『日々の泡』よりも感傷的に読めてしまうかもしれない。

  • 図書館で借りたのですが何とも不思議な感覚の小説でした。
    人生に恋愛が無かった時には金があり、光があふれ、料理は豪華で美味で生活は贅沢である。恋する女性と生活を始めた途端そこには影や闇が出来、病気と貧困と世界の圧縮が始まる。
    人生の皮肉、というものなのかもしれません。
    それでもこの方の文章に置ける悲哀や病気は暗く陰鬱でなくキレイですね。
    睡蓮が胸に宿る、とか。

    はじめに、で「人生で大切なこと、それはきれいな女の子との恋愛だ。」とありました。なるほど簡潔にしてわかりやすいと納得はするのですがでは女性にとって大事なことは「金持ちの男性と結婚することか?」と皮肉を言いたくなりました。

  • 言語でしか表現することのできない空間。私はこの作品に登場するファンタジー的なガジェットが好きである。ピアノカクテルとか心臓抜きとか。サルトルのパロディも笑えた。

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著者プロフィール

(Boris Vian) 1920年、パリ郊外に生まれる。エンジニア、小説家、詩人、劇作家、翻訳家、作詞・作曲家、ジャズ・トランペッター、歌手、俳優、ジャズ評論家など、さまざまな分野で特異な才能を発揮した稀代のマルチ・アーチスト。第二次大戦直後、「実存主義的穴倉酒場」の流行とともに一躍パリの知的・文化的中心地となったサン=ジェルマン=デ=プレにおいて、「戦後」を体現する「華やかな同時代人」として人々の注目を集め、「サン=ジェルマン=デ=プレのプリンス」 とも称される。1946年に翻訳作品を装って発表した小説『墓に唾をかけろ』が「良俗を害する」として告発され、それ以後、正当な作家としての評価を得られぬまま、1959年6月23日、心臓発作により39歳でこの世を去る。生前に親交のあったサルトルやボーヴォワール、コクトー、クノーといった作家たちの支持もあり、死後数年してようやくその著作が再評価されはじめ、1960年代後半には若者たちの間で爆発的なヴィアン・ブームが起こる。

「2005年 『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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