- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151400025
感想・レビュー・書評
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爆笑、また爆笑の戯曲。読んでいるうちに何度笑ったことか。女房に逃げられ、男同士で同居することになった情けない二人。マシンガンのように繰り出される二人のやり取りに、ジェットコースターに乗っているようなスリルを覚える。そう、人生は真面目に生きれば生きるほど、可笑しいのだ。
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今日もまた、オスカーの散らかし放題の家にポーカー仲間が集まった。そこへ仲間の一人フィリックスが妻に逃げられたとすっかりしょげて現われた。自殺騒ぎのあげく、やもめ暮らしのオスカー宅での同居が始まった。以来、部屋はきれいに片づき、うまい手料理が用意され、重宝この上ない。が、次第にフィリックスの潔癖症の一挙手一投足が気に障りだし……。ブロードウェイの喜劇王が放つ、軽妙なユーモア満載の傑作戯曲。
原題:The odd couple
(1965年) -
初読
正直、初めはピンと来ないで読み進めてたのだけど、
2幕のオスカーとフェリックスとのやりとりに、
改めて、あー、これは舞台なのだものね!
と情景がイキイキと頭に描き出されました。
しかしこれは役者の技量に凄く左右されるだろうなぁ
あとがきにあるように、
人間が持つ痛みや弱さやおかしみに、笑いと共感を通して癒される、そういう作品。
イギリスから来たピジョン姉妹がグウェンドレンとセシリーなのはやはり、真面目が肝心からなのね。 -
面白い!
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2014
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この作品は1965年にブロードウエイで初演され、大人気を博したようだ。その後、映画やテレビドラマにもなり、宝塚歌劇でも上演されたらしい。また、2005年の久々の再演では6ヵ月先までチケットが完売と、今もその人気は衰えないようだ。さて、戯曲として読んだ感想を言えば、まず第1幕ではこの作品のどこが面白いのかさっぱりわからなかった。第2幕に入ってようやく主演の二人のお芝居が活況を呈してきて、ここは大いに面白い。そして、第1幕が実は第2幕のためにあったことがわかるのだ。ただし、第3幕はややもの足りない気もするが。
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妻に逃げられた男ふたり。一人はがさつで、もう一人は神経質な、おかしな二人の共同生活。品の良いユーモアとペーソス。ブロードウェイ劇の古典的名作。
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想像していたのとはちがった。もうちょっと緻密なプロットかと思ったけど結構勢いで押してた。
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や!おもしろい!
さすがブロードウェイの喜劇王だわ。
フィリックス・・・・強い。弱そうに見えてものすっごく強い。すごいわ、彼。
オスカーはイライラしてフィリックスを追い出したいはずなのに、気がつくとフィリックスの毒牙にかかっちゃってるっていう。
なんだろ、愛?友情?執着?
バイバイ、フランシス。
バイバイ、ブランチ。
っていうラストがいいですな。
男二人の奇妙な同居生活、傑作です。
次はサンシャインボーイズ! -
三谷幸喜さんの影響で読み始めました。
奇妙な同居生活を始めるオスカーとフィリックスのやり取りは、何度読んでも秀逸。
異常な清潔男フィリックスに、テキトーなオスカーが徐々にキレる辺り、舞台だと面白いんだろうなぁ。
戯曲だけに、文字だけ見たら笑えなくても、舞台を想像すると笑えるシーンが沢山あります。
解説にもありますが、彼の持論である・・
・幕が開いてすぐに登場人物が一通り喋り、尚且つ、各人物の性格がある程度分かる。
・開始10分後には、新しい展開がある
・ジョークはジョークで終わらずに、それが芝居を先に進めるためのセリフでなければならない
これ等が、見事に織り込まれているのはさすがです。
日本でも何度も上演されている劇ですが、実は私は未見。
一度は観たいな〜。