ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151792533

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻まとめての感想です。
    出だしがいきなりカリブ海でちょっとびっくり。
    でもますます面白くなって来た第二部でした。
    第一部はミステリー色が強かったけど、二部はサスペンス色が強いかも。
    おそろしく人に慣れていない野生の生き物みたいなリスベットが
    一人戦いを挑む姿とミレニアム誌のスクープがどうなるかや
    それに絡んで警察小説的面白さもあって、読むスピードがどんどん加速ついてきます。

  • 1を読んでそのトリコになってしまった、今期読んだ本の中で一番よかったよ~と言えるシリーズ。全巻ぜひ読んで欲しい!

    相変わらず登場人物は多いけど、1に比べると読みやすかったです。
    リスベットとミカエルのその後も興味シンシン。アッという間に読了!下巻へいそげっ♪

  • 1の読み始めのように
    膨大な登場人物とややこしい名前の数々に翻弄されることなく
    いきなり物語にどっぷり入れ、
    めまぐるしい展開に時間を忘れる。
    1を凌ぐ傑作。

  • 新婚旅行で滞在したモルディブにて、前作を読み終えたのに続き、第二部も読破。
    リスベットが主人公の今作も、おもしろさは裏切らず。ただ女性には辛い描写もあります。
    ちょっと話が大きくてびっくりしましたが、陳腐にならないのは作者の筆力なのでしょう。

  • あまりにも面白すぎて、レビュー書くの忘れて下巻に突入していました。「ドラゴン〜」同様、物語の前半は比較的静かに流れ、徐々に事象が複雑化、そして一気に渦巻きます。ワクワク感を適度に煽りつつ登場人物の描写・背景の描き方も繊細。。嗚呼、早く続きを・・・。

  • 作者が亡くなってしまったのが、本当に惜しい!
    これが10部すべて発行されていたらと思うと、惜しくてたまらない。

    まさか二年も経っているとは……おもしろいので、特に紹介は書かない。
    1より、登場人物に馴染みがあるし、登場人物がほぼ名字同じ一族っていうよりも、名前覚えているのが楽だった。
    以下ネタバレ

    スウェーデン語ではサラもザラも同じ。濁音は重視しない、という一文。
    リスベットの過去が、ものすごい大きい事件であること。ということは、多少の事件ではない……

    サラとザラが同じなら、サランデルとザラ、ザラチェンコが同じだ。でも親子というには、サラとザラだけでは弱いしな……と思っていたら、本当に親子だった。ビックリ。

    ニーダーマンの設定は都合良すぎるだろう、とも思ったが、おもしろいのでよし。
    ミカエルがモテ過ぎだろ、とかも、おもしろいのでよし。
    何もかも、おもしろいのでよし。で片づけてしまう。
    歩きながらでも本は読むけれど、今読みやめるのが惜しいから、という理由の本は久々だ。

  • 前作に引き続き、というか前作より一層過激な内容。
    1作目は一応1話完結だったけど、今作は3に続くということで。ただ個人的にはやはり1から2も続けて読んだほうが面白みが増す気がする。
    まぁ、シリーズで計6冊になるので時間あるときじゃないとまとめ読みはできないけど。

    今作は主にサランデルの過去と警察の内部事情に焦点があたっている。相変わらず暴力とセックスもふんだんに交えながらも緊張感を保ちながらのスピーディな展開。サランデルの追い込まれている状況がどのようにして作り出されたのか。戦後~冷戦・ソ連崩壊までの時代の流れの中で、沸き起こる国家戦略など数々の問題。その中で欲望・正義・信念・虚栄心etc.が絡み合って云々。あの時代の欧州はなんかもうすごかったんでしょうね。
    話が十分に大きくなったところで次作、事件はどこに向かっていくのか、ミカエルとリスベットの関係は、そして「ミレニアム」が果たす役割とその意味とは…乞うご期待。←

  • 期待通りに面白い!早く下巻を読まないと感想がかけない!

  • エンジンがかかるまでがちょっと長いけれど、半分読んだ頃には取り憑かれたように物語にはまってしまう。
    ある事件の容疑者になってしまったリスベットの謎。過去に何があったのか?下巻へダッシュ!

  • 先に映画版を見ているので、このシリーズ2作目の結末を既に知っている。にもかかわらず、圧倒的に読ませるのは、ディティールの筆致が巧みであるからである。この上巻では冒頭のグレナダの一場が興味深い。ここでのリスベットの行動が彼女とはどんな人物なのか色濃く物語っている。映画ではさらっと流さざるを得ないこうした場面に奥深さを感じる。

  • やっと読めた~!映画ではやっぱり盛り込めない内容が多くて、改めて読んでも「へぇー!そうだったの!!」とビックリする事多数。そして、やっぱり敵側?の警察官のキャラクター性が本の方が濃く描かれているので面白い。

    それにしても、ミカエルにはビックリする事いっぱい。

  • 3人を殺したのは誰?ザラとは?リスベットとミカエルは今後どうからむのか?たくさんの謎を抱えたまま下巻へ。女性への性虐待というテーマがミレニアム1よりも強調されているように感じました。

  • 奥さんが貸してくれた本。

    おもしろいです。1よりスピード感あってさくさく読めます。
    おもしろいんだけどあまり感想書いてる時間がないのでどうでもいいことだけ。

    「ガリガリ女」やら「上着のポケットに入りそう」やら言われてるリスベット(150センチ40キロぐらい)ですが、私の母って155センチ30キロ台なんですよねー。
    確かに十分華奢ではありますが、母も相当ほっそいですけど数字的には母より体格いいわけですし、そんなに言われるほどでもないような…スウェーデン人って大きいんですねえ。

  • 個々の存在を犠牲にする社会は社会の本質を見失っている

    本人の納得のない制裁や拘束は社会の本質にとって何の価値も意味もない
    法とは誰かの利益を誰かの存在によって邪魔しそうな不安を解消するために
    誰かの自由を奪うことを合法的にする契約でしかない
    法の矛盾はそれを仕切る者こそがその法の示す悪でしかないことを語っている

    楽しみを生み出す集いに必要なのは自由自在な時空間を広げることでしかない
    それこそが幸福の発見であり・創造であり・美であり・愛の発見である

    制裁とか拘束を生み出す法と言う契約や約束には
    最初から都合よく治めると言う不法な下心を隠しているわけだから
    その固定された善悪感の矛盾で自分の首を絞めてしまうことになる

    下巻の428ページには
    「われわれにできることは・・・・たとえリスベットがこれから十年間刑務所暮らしをすることになっても、それは彼女が自分で選んだことだ。私はずっとリスベットの
    友人でいるつもりだよ」
    「あなたがそこまで個人の自由を尊重する考えを持った人だとは知らなかった」
    と描かれている
    今のスウェーデンは沢山の矛盾する法によって自由を守ろうといている
    但し他の国と法によって治めるところは同じでも
    積極的参加者が国民の多くだと言うところが違う
    それでも法の矛盾は付いて回るだろう
    その部分を語り掛けているのがこの小説なのだと思う

    この本はミステリー小説の一種なのだろうけれど
    モデルにした実話とか社会状況をふんだんに含んでいるらしい

    第二次世界大戦以前のスウェーデンを含む北欧諸国のほとんどは極貧の国だった
    それがごく短い間に国民の多くが心身ともに成長し
    その国々が福祉的社会のリーダーに変身して
    世界にかつてない見本を示し続けている

    しかしその裏には当然ながら矛盾をイッパイ抱えているのだろう
    その点をクローズアップしているのがこの本だと言えるだろう
    急成長した経済性の中で
    一人一人の個性と知識の両方を絞り込んだルールに参加することで
    相いれない部分のある経済的繁栄と軍事と精神性を高めようとしてきた
    しかしその中にはルールの締め付けに耐えられずに落ちこぼれる者もいるし
    甘い汁だけ吸おうとして他国から流れ込んでくる人々もいるのが現状だろう

    個々の意識が高くなることに伴ってモラルも確かなものへと育っていく
    それに従って法の出番が少なくなっていくものだと思う

    先端を歩むものは常に未知を広げて行かなければならないのだけれど
    そこで外圧をもろに受けてリズムを崩して恐怖を味合うか
    外圧を冒険として楽しめるかで行き先が変わってしまう
    冒険とできれば意識を高め意志を強くしそれぞれのモラルを育てるはずなのだ
    モラルは感情をコントロールするのでなく
    乗り越えることで確かなものとなるのだろう
    作用に対する反作用として反応することなく
    だからと言って我慢や努力や頑張りでもなく
    心底そうありたいから・そう楽しみたいから・そう喜びたいから・
    集うのだと言う所に一人一人のモラルが育ち
    尊重し合えるようになれるのではないだろうか

  • 以下同文

  • サランデル。すごすぎです。

  • シリーズ二作目。とあるジャーナリズムから派生した殺人事件の容疑者として、なんとリスベットが追われる羽目に。しかしリスベット、案外と味方が多いよねえ。彼女の魅力を再認識。
    警察の捜査と、陰で暗躍する何者か。真相を追い求めるミカエルと、追う者でも追われる者でもあるリスベット。それぞれの物語が絡み合ってついに明かされる、リスベットの過去。さらに、あまりにとんでもない結末。スリリングな読み心地で、まさしく一気読みでした。
    そしてこの物語は、まだ次作へと続きそうで。この先が気になります。

  • 謎を残して上巻終了~今、手元に本が無いのが悔しい(・_・、)今日は早く家に帰らなくては!!

  • 貪るように読む。読む。読む。

  • いつもの年末年始は、検死官シリーズだったけれど、今年はミレニアム。

  • 私のだいすきなリスベット!
    どうしたー!
    でもリスベットのことを信じる!

    みんなリスベットのこと探し回りよるけど、肝心の本人側からの視点は全然書かれてない!

    起きたらそっこう下巻にとりかかろう?


    明日仕事おやすみで良かった♪

  • 止まらない!面白い!

  • やっと主要登場人物の名前と関係が把握できて読むスピードもアップ!

    ただ、今回は視点がいろいろな人物に切り替わるので、
    少し気を抜いてると「あれっ?」ってなった^^;

  • 評判通りのおもしろさを1年遅れで味わってます。

    おもしろい。

  • さすがに面白い!
    続いて下巻へ

  • リスベットーーー!と、とりあえず叫びたくなる。早く下巻を読みたい。

  • 三部作の二部上巻。相変わらずリスベットはぶっ飛んでてかっこ良い。なぜかミカエルを避けているのはまだ謎。事件をきっかけに、2人は繋がるのか?しかもリスベットが指名手配され…
    なんとハリウッドで映画化!しかもデビッドフィンチャーと、ダニエルクレイグ‼

  • 1に続きこちらも面白く一気に読んでしまう。また1より面白い。何人もいるのに登場人物がそれぞれ立ってて良くできている。主人公二人がこんな関係のなか、PCでの数少ない情報交換だけで謎を解いていくというのも、ないシチュエーションだ。ラスト前の展開も驚かされる。文句なく楽しい。

  • この作品でリスベットの生い立ちが分かります。驚愕の連続。旅行中にゆっくりじっくり読もうと思っていたのに上巻の展開でもう読むのが止められなくなり、ガンガン読んで初日に下巻まで一気に読み終わってしまいました。でも怒涛の展開に消化しきれなかったことも多く、読み返してはそうかーなどと思い、早く3を読みたいけれど3まで書いて作者は急逝してしまったことを思うと複雑な気持ち。読めば読むほど著者が急逝してしまったことが本当に悔やまれます。個人的にはパルムグレン弁護士に会いにいくくだりが好きです。

  • 面白い。
    早く下巻を読まなくては。

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