ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

著者 : スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂 岩澤雅利

• 早川書房 (2011年12月5日発売)

感想・レビュー・書評

[soutaさんの感想 · 2018年10月16日]

ミレニアム2からの完全な続きのため、初っ端から息のつかせぬ展開に、過去のシリーズ以上に没頭した。

[メノさんの感想 · 2018年6月17日]

実質的に、ミレニアム2と一続きなのだが、3になってから物語の幅が一気に広がって、政治サスペンスの様相を呈してきた。もはや純然たるミステリとは呼べないかもしれないが、面白いからそんなことはどうでもよい。

リスベットの幼少期の秘密が明らかになったが、家族同士の闘争がすさまじい。
いくらお互いに愛情がなくてもこんなになるものだろうか。

これが日本国内を舞台にしたらどんな物語が産まれるだろうかとふと考えた。福井晴敏あたりならよい作品が作れるかもしれないと思った。

いざ下巻へ！

[take9296さんの感想 · 2018年3月18日]

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。

前作からの続き。スパイ小説の様相となる。どうなる、下巻。

[あぴさんの感想 · 2018年2月25日]

不正を憎み、悪を糾弾し裁き捉えようとするヒーローの多さに（多過ぎて興ざめしない事に驚きながらも）思わずワクワク。
副題の「眠れる女」が「眠れる美女」ではない点にニヤニヤ。
次巻でとうとう完結してしまうのかと思うと寂しい。結末は予測できそうでまったく予測できない。それが最高に面白いと思いました。

[kagurinさんの感想 · 2018年1月12日]

現在というか今日ですね４巻の上下巻が読み終わりました。
１月中に５巻の上下を読み終える予定ですがなんとかなるかな。


２巻の下巻の激しい戦いの後、
「リスベット・サランデル」入院！
宿敵「ザラチェンコ」も生きてて同じ病院に入院ですか！？
で、
書いちゃうけど意外にもあっさり「ザラチェンコ」消えます。
この辺がびっくりでした。
３巻は裁判な！
どう戦っていくのかってのがおもしろい！
と、
「ニーダーマン」もな。


さて、
「健康と美」か「仕事」をテーマにして書こうと思いますがどうしよう。
で、
「健康」いっておくか。


１巻で主人公？
主人公なのか？
「ミカエル」さんですが、
走ってたね。
「ミカエル」の上司であり愛人でもある「エリカ」もジムに通ってる。
３巻ででてくる「モニカ」なんて超人の勢いあるトレーニングマニア！
運動の置ける位置づけが意外に強い気がする。


聞いた話しでは、
アメリカって医療費が馬鹿高いらしい。
よく、
歯医者にかぐりんは行きますが、簡単にはアメリカではいけない。
なにしろ、
日本では売ってないよね歯に使うセメントなんて。
アメリカでは売ってるらしいよ、スーパーとかで。
で、
自分たちで治療するみたい。。。
そういった医療費が馬鹿高いって理由も含め、
アメリカでは健康に対する意識が日本より強いんだって。
で、
ミレニアムの舞台はスウェーデン。
スウェーデンは給料の半分が税金で引かれるくらい税金が高いけど、
そういった医療なんかの費用はかなり安いって聞きました。
つか、
ちょっと心配になって軽くググったら医療費はタダですか？
医療費は歯科も含めて１８歳までは無料で教育費も大学まで無料で給食費もいらないらしい！
でも、
消費税なんかは２５％だって！
で、
医療費が高いから健康を意識してるわけはないね。


スウェーデン人の平均寿命は８１歳くらいで、
日本人の８３歳に比べれば短いがそれなりの長寿国である。
それにもかかわらずスウェーデンには寝たきりになる老人がほとんどいないという。
野菜は取れないし、
日照時間が少ないから積極的に日光浴をするとか、
環境は日本ほどよくないが平均寿命で２歳しか違わないのですよ。
意識が違うからなんでしょうね。

日本人の女の子なんて、
顔はきれいですが腹出てるとかよくある。
まだ、
男の子の方は鍛えるって考えがあるのですが弱い。
ビジネス書に健康意識することとあるゆえに、
仕事できる人の中には気を付けてる人が多いけど、
全体的な印象としては、女の子の運動しない率が日本は多い感じがする。
いわゆるデブ多いし、不健康な人が多いイメージがある。


「リスベット・サランデル」なんてボクシングしてますからね。
「エリカ」はジムですし、
「モニカ」はトレーニングオタク、
「ミカエル」もジョギングしてるし、
日光浴もですが、
意外に多いのが散歩してますねみなさん。
効果的なんでしょう。
「あんちゃ」さんも散歩してるが健康意識なんですかね？
おじさんおばさんではなく若い子も散歩くらいしてる。
つか、
あっちって北欧ですよ。
寒い国ですよ。
マイナス１０度とかですよ。
寒いからってかぐりん筋トレサボってますがアカンね。
ゆえに、
散歩も最近するようにしてる、１日５分から１０分ですけどね。
最初はそんなもんで良いでしょう。


心も体も健康であり続けるように毎日をおくる。
仕事して、
読書して、
運動して、
健康に毎日ステキにおくれるように頑張る。
さて、
３巻の下巻では仕事に焦点を当ててみますかね。

[tanidah82さんの感想 · 2017年12月18日]

最高

[yaokumaさんの感想 · 2017年10月7日]

事件は終わっちゃいなかったのか。しぶとい残党め。でもきっと正義が執行されるはず…！

[国領町さんの感想 · 2017年10月1日]

三部作読んで1、2、3とそれぞれ違う味わい
シリーズを通読しての面白さがあり

ミステリーというよりハードボイルド、法廷小説、アクションも楽しめるエンタメ小説って感じでした。
ボリュームあるけど登場人物の視点が変わって飽きずに読めた。

ミレニアム4もダヴィド・ラーゲルクランツって作家さんで出来がよくフェデ・アルバレス監督でハリウッド映画化されるとか。
ミレニアム6まで執筆が契約済みだそうで楽しみです。

[Sarahさんの感想 · 2017年8月5日]

読書日:2017年8月4日-8月5日.
Original title:Luftslottet som sprängdes.
Author:Stieg Larsson.
続きが気になり、話の展開に引き込まれ、夢中になって読みました。
一番驚いた出来事は、Zarachenkoが公安の人間に拳銃で殺された事です。
実に呆気無く、暫く呆けながら読み進めました。
再度Lisbethと対決するものと思っていたので、
驚きが本当に大きかったです。

完治していないのか、前作で九死に一生を得たPaoloとMilliamが登場していないので、
下巻にて再登場してLisbethと話しあって友人関係を続けて行き、
Lisbethの周りで彼女を助け様とする人が増えたので、
下巻では見事に公判に勝訴して欲しいものです。

[zerotester21さんの感想 · 2017年6月11日]

　あとがきにあるように、第一部密室ミステリ、第二部警察小説ときて、第三部はポリティカル・フィクション( ´ ▽ ` )ﾉ
　面白いは面白いんだけど、ねえ……(´ｪ`)ﾝ-…
　本当は第一部のタッチのまま、ミカエル＆リスベットの大冒険を描き続けていってほしかったな……(´ｪ`)ﾝ-…
　とくに公安の陰謀なんて、もうあちこちでさんざん読んだり見たりしてきたから、新鮮味にかける感も……(´ｪ`)ﾝ-…
　周辺事象は事細かに描いてリアリティを出してるけど、犯罪そのものは相変わらず雑だしね( ´ ▽ ` )ﾉ
　ニーダーマンの足取りなんかすぐ追えそうなものだし、首吊り偽装だってCSIにかかれば一発のはずなんだけど、本作に描かれるスウェーデン警察はどこまでも無能……(´ｪ`)ﾝ-…
　まあ、作者の描きたいのはあくまで公安の腐敗だったんだろうから、そういうのはどうでもいいことなのかもしれないけど……(´ｪ`)ﾝ-…


　しかし、あとがきには笑った( ´ ▽ ` )ﾉ
　作者死後の版権を争う親族VS恋人、まるきり作中のクズ悪役そのもの( ´ ▽ ` )ﾉ
　身近にモデルになるような人物がいっぱいいたから、ああいうリアルなキャラクター描写ができたんだね( ´ ▽ ` )ﾉ

　あと一巻、もう大体の流れは見えちゃってるけど、楽しんで読もう( ´ ▽ ` )ﾉ

2017/06/11


　
　

[scaramoucheさんの感想 · 2017年5月27日]

上巻を読了後、続きが気になって気になって、憑かれたように下巻を開いてしまう。
けれど、スティーグ・ラーソンの書いたミカエルとリスベットが読めるのはこの上下巻まで、と思うと、ゆっくり読まないといけないような複雑な気持ちにもなる。

[uchynaonaoさんの感想 · 2017年5月18日]

ものすごく読み応えのあった3の上巻。とにかく悪党どもの卑劣な行為に忿怒の思いで読み進める中、狂卓の騎士らが立ち上がった！公安、警察、ジャーナリスト、ハッカーたちが絡み合い、リスベットどうなるの？のまま下巻に入ります。

[haimushi7さんの感想 · 2017年3月27日]

3/27〜4/19

[sakura-gardenさんの感想 · 2017年3月15日]

意図したわけではないんですが，1作目はハリウッド版映画を映画館で見て，2作目はスウェーデン版(でいいのかなを)DVDで見て，3作目は文庫を読んでいるという・・・何がしたいんだ私は・・・。
それはともかく。

3作目まで来て小説に入ったおかげで，物語の壮大さやスウェーデンの歴史が背景にあることがとてもよくわかるようになりました。実在の人物がたくさん出てくる。。すごい話だ。。
タイトルが「眠れる女」だったので，リズベットは意識が戻らないまま陰謀が進むのかと心配しましたが，ちゃんと活躍しててよかったです。
ザラとリズベットがそれぞれ，瀕死の重傷を負いつつ，外の気配や看護師の仕草から「すぐ近くにお互いがいる」と感じ取る場面とか，嫌がられそうだけど親子だよね・・・。

ザラ班はもはや何を守っているのかよくわからない感じですが，検事のエクストレムやら精神科医のテレボリアンやらの思惑もあって，リズベット包囲網？ができつつある。読んでてムカムカします笑
が，最後はついにリズベット班，コードネーム狂卓の騎士が反撃に出そうな気配。
ここにきて新たなる魅力的で力強い女性，モニカも登場し，活躍が期待されます。

下巻に続く。ついに終わりか！

[奈良ヒロキヒロキさんの感想 · 2017年3月3日]

『命を救うのが彼の仕事であり、患者が連続殺人犯だろうとノーベル賞受賞者だろうと、あるいはまかり間違ってノーベル賞を受賞した殺人犯だろうと同じことだった。』

『生きているのが不思議だった。そして、それを他人事のように感じ、助かろうと助かるまいとどうでもいいと感じている自分に気づいた。もし、さっきまで陥っていた暗くて何もない空間が死なのであれば、恐れることは何もない。生きているのとそれほど変わらないのだから。』

「この件が片づいたら、非営利団体を設立しようと思っています。名前は"狂卓の騎士"。目的は、年に一度晩餐会を催してリスベット・サランデルの悪口を言い合うこと。メンバーはあなたがた全員です。』

「あなたのアパートは使えない。かといって、サルトンシェーバーデンまで運転して帰るには疲れすぎてる。ハンドルを握りながら眠り込んであの世行きだわ。だから、たったいま決めたの。スカンディック・クラウン・ホテルに行って、部屋をとることにするわ。あなたもいっしょに来て」
「あそこはヒルトン・ホテルに名前が変わったんだよ」
「どっちだって変わりゃしないわ」

『きみの将来を決める唯一の人物はきみ自身だ。アニカがどんなに身を粉にしてきみのために働こうと、ぼくやアルマンスキー、パルムグレンがどんなにきみを応援しようと、きみの将来はきみにしか決められない。』

[junkchemさんの感想 · 2017年2月5日]

　三部作の最終巻は前作の続編、というか後日譚というべきか。事件らしい事件は起こらず、リスベットの裁判へ至るまでの陰謀側の暗躍とそれを暴くべく奔走する親リスベット派（狂卓の騎士）たちの活躍を描く。読み手は神の目線でみているので結末は容易に見えるし、いくら敵方があがこうとも所詮はお釈迦様の掌の上なので、安心して読める。逆にいえば盛り上がらない。政治小説というかスパイ小説と思えば地味なやりとりに妙味があるのかもしれないが、前作が派手だっただけに所詮は宴の後始末としか思えない。最後の裁判のシーンは溜飲が下がろうというものだが、向こうがあっけなく陥落してしまうのでもっと頑張れよといいなくなるほどだ。まあ細かいエピソードを交えてだれないように工夫はされているし、これはこれで悪いというわけではないのだが、こうなるとやはり三部連作シリーズとして読まれるべきものだという気がする。これをさらに書き継ぐとどうなるのだろうか。もっと読みたいようなここでやめてほしいような、吉と出るか凶と出るか予断を許さない感じだ。著者の急逝で残された草稿による四作目が上梓されているそうだけど。

[michさんの感想 · 2016年8月20日]

2016年の4月に「ミレニアム1　ドラゴン・タトゥーの女」を読み終え、ミレニアム・ワールドの魅力にどっぷり浸かることに。翌月となる5月に読了した「ミレニアム2　火と戯れる女」では、謎多き女リスベット・サランデルの格好良さに舌を巻く思いでいっぱいに。そして本書。2の話の延長として展開する「ミレニアム3　眠れる女と狂卓の騎士」は、全3部の総決算としての位置づけかと。とりわけ、これまでの鬱積をぶちまける下巻からは、もうやっちまえ！的な気分でいっぱいに。

いやぁ、まったくいい作品に出会えたものです。

[トラさんの感想 · 2016年6月25日]

主人公は病院に軟禁状態の中、ほかの登場人物が活躍していく。
いよいよ次巻で終わり、どうなるか楽しみ。

[69hachさんの感想 · 2016年5月19日]

第二部のラストからそのまま続く形で始まります。

[コントン・クヮイさんの感想 · 2016年5月10日]

公安の『班』の下りはリアリティあり。下巻に期待。