特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 早川書房 (2013年12月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151794537
作品紹介・あらすじ
流れ着いた瓶には「助けて」との悲痛な手紙が。雲をつかむような難事件に特捜部が挑む
感想・レビュー・書評
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いつものように感想は下巻で。
と言いつつ。
この本の表紙って良くできてるなぁ~♪
上下の順でも、下上の順でも、表紙の写真の角がうまく合わさるようになってる。
考えましたね~^^
べたべたと平置きしたら迫力あるかも。 -
特捜部Qの三作目
二作目がちょっと微妙だったので警戒しながら読み始める。
海辺で見つかったメッセージボトル
中には「助けて」と言う書き出しと、解読出来ないくらいに文字が削れた手紙が
アサドやローセは、救助を求めているはず、と捜査を進めるがカールはなかなか乗り気にならない。
冒頭でメッセージを送った側の青年の視点が描かれていたので「おや?これは一作目のパターン(監禁された女性の視点と捜査チーム側の視点)と似た展開か?」と考えてしまったが、メッセージが投げ込まれたのはかなり前の話で犯人は捕まらずに、いまだに犯行を続けている点が違う。
今のところローセが勝手に休暇を取り、代役として派手目な姉のユアサが勝手に捜査に加わっている(警察なんだけど、自由なの?)という展開の意味がわからない。
下巻で何かが起こるのか?期待 -
流れ着いたボトルメールには、「助けて!」との悲痛な叫びが。北欧ミステリーの最高峰『ガラスの鍵』賞受賞の最高傑作、特捜部Qシリーズ第3巻。
シリーズ中では間違えなしの傑作で、判読不明のメッセージから特捜部Qのメンバーが、どのように事件を解明していくのか?非常にワクワクしながら読み進めました❗
犯人は前作までと負けず劣らずの、とても残忍な性格で、背筋を凍らせるシーンが沢山ありました❗事件はどのように終息するのか?とても楽しみです♫ -
北欧ミステリ賞「ガラスの鍵」受賞に輝く著者の最高傑作!
と紹介がある。勢いに乗って「!」マークは私がつけた(^∇^)
600ページ近くますます大部になっていた。
何しろ、奇人変人の助手のアサドともローセとも友人気分、カール警部補とは同僚気分になって馴染んできた。
漏れ聞くとボトルメールが始まりらしい。波に運ばれたビンの中の手紙なんてロマンかも。
ケヴィン・コスナーのあのかゆくなるような悲恋映画まで頭の中に顔を出してきた。
海に囲まれたデンマーク、入り組んだ湾のコペンハーゲンならこういう話も生まれるだろう。
* * *
特捜部Qに、未解決だった誘拐事件の証拠品らしい、手紙が入った壜が届いた。スコットランドの北端で仕事をサボって海を見ていた警察官が拾ったものだ。
手紙は痛んでいたがかすかに文字が読み取れた。
書き出しは「助けて」
アサドとローセはこの手紙を拡大コピーして壁に貼り、何とかして読み解こうとしていた。二人は何を話しかけても夢中で壁のコピーを見上げている。
カールはしぶしぶこの捜査をすることになってしまった、もうこの二人には、ほかの事件の捜査は無理だとさじを投げた。
それでもカールは、よその管轄であったが連続放火事件の方が気になって仕方がなかった。
ローセは体調が悪く双子のユアサがやってきた、これもまたローセに輪をかけて変人だったが顔かたちはローセにそっくり、さすがに双子。幸いにアサドとも気が合って捜査が進んで行く。
手紙には差出人はPとだけしか読めなかったが、海辺の小屋に監禁された兄弟らしい。
アサドは例によって「可愛そうな兄弟をわれわれが」と息巻いている。
一方、子どものいる夫婦がいた。夫は仕事を口実に長期に家を空けることが多かった。
妻は夫の粗暴さを危険だと思っていたが、彼こそ、兄弟を誘拐して大金を稼いできた犯人だった。
デンマークにも国教とは別に巷には小さな閉鎖的な宗教が多くあった。その中でもひときわ外部から隔絶した宗教団体がいくつもあった。
彼はその中で子沢山の信者を選び、二人の子どもを誘拐、身代金を受け取ると一人を殺し一人を親元に帰していた。信者同士は家庭内のこのような事件は他人には隠していて、外部に、死んだ子は破門して追放した、というのを知っていた。財産のありそうな家族の中に入り込み、子どもを狙った犯人は常に成功を収めてきた。
Pもこうして誘拐された、手紙を書いた兄は殺され、帰ってきた弟は家族から離れた家に住んでいた。しかしやっとここまで辿り着き、あとを追って来たカールたちには、家族ともども閉鎖的で協力しない。
手紙は優秀な科学捜査部門の処理と、二人の助手の活躍でほとんど解読され、カールの鼻は、手がかりを少しずつ嗅きつけ、追いつめながら犯人に近づいていく。
* * *
大筋はこうだが、その中には犯人との知恵比べのような部分もある。犯人の過去も現在も事件に深く関わっている。
夫を怪しんだ妻の追跡劇もある。
一方なぜか連続放火の話が入る。話は次回まで続いて持ち越しということらしいが、こんな話はどうも紛らわしく、何のかかわりがあるのだろうと思った。
そんなこんなで、少し捜査が多岐にわたり、すっきりしない部分もある。
犯人が早くから登場するものは多く、話に厚みがあるが、今回は少しハードボイルドな部分が多い。
三作の中では一番の出来だと、裏表紙の力の入った紹介も分かる、標準以上の作品で読んでよかったが、どうも前作二つの方が面白かった -
12月-1。3.5点。
Pで始まる人物が、SOSの手紙を書き、ボトルへ。
海で発見され、特捜部Qの捜査対象に。
同時に起きた連続放火殺人と共に、捜査していく。
上巻は、本筋よりも助手たちのサイドストーリーが目立ち、少し時間かかった。 -
前作の終わりに示唆されていたとおり、ハーディを引き取ったり、有能になってきたローセに代わり双子のユアサが来たり、アサドは相変わらず謎めいている特捜部Qです。今回は子供の誘拐の話で、犯人はもう姿を現していて、ここからどうカールたちが追い詰めるか、火災事件とは関連があるのか、というところで下巻へ。
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シリーズものを3作連続して読む機会は、今まで無かったと思う。小説の面白さもあるが、入院に伴う時間の流れ方が今までにないものだったからだ。
今回の事件の発生は7年前だった。誘拐された少年が犯人の目を盗み、助けを求める手紙を書き、瓶に封入して海に流したのだ。その手紙はスコットランドの漁師、スコットランド警察を経て、デンマークの特捜部Qのカールの手に渡り、操作が始まった。
7年前の事件を調査するうちに、同様の誘拐事件は被害者を変え、繰り返されていることがわかる。そして、今まさに進行中の一件があったのだ。解決に向けて奔走する特捜部Qと、犯人の息詰まる駆け引きが展開される。被害者の家族や犯人の家族の再生の物語も絡んでくる。
助手アサドとローサについてのサイドストーリーも挿しはさまれているが、進捗は遅い。もう少し物語を進めてほしいところだ。 -
章ごとに場面(年代も?)変わって行く進行に慣れてきているので、特に読みにくさは感じなかった。むしろノンストップで残りのページが少なくなることに慄き、妄想デンマークへの旅は下巻へと続く。
フィヨルドの美しい風景に脳内トリップ。しかもまたまた笑わせてくれる謎めく助手たちの素性が・・・・ -
特捜部Qシリーズの第三弾。海で見付かった瓶の中のメッセージからカール、アサド、ローセの特捜部Qの面々が恐るべき犯罪に迫る…
北欧ミステリの最高峰『ガラスの鍵』賞受賞作らしいが、前の二作の方が面白かった。
登録順を気にする必要なしですねw
ピンク色のジャケットもカッコイイ(≧∇≦)b
登録順を気にする必要なしですねw
ピンク色のジャケットもカッコイイ(≧∇≦)b