特捜部Q―知りすぎたマルコ― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 7-7)
- 早川書房 (2016年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151794575
作品紹介・あらすじ
官僚の失踪事件の鍵を握る少年。巨悪の魔の手から彼を救うべく、特捜部が立ち上がる。
感想・レビュー・書評
-
『特捜部Q』シリーズ第5巻。冒頭公金の横領に絡む事件から始まり、謎の犯罪集団によって物乞いやスリをさせられてきた少年マルコが、組織から脱走を図りと、読み始めたらページを捲る手が止まりません❗
いつマルコが、「特捜部Q」メンバーとどのように邂逅するのかと、とてもワクワクしながら読み進めました♫
深刻でとても巨大な陰謀の一方で、カールの私生活に変化があったり、頼みの上司が突如リタイアしたりと、読みどころ満載の傑作警察小説です❗詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2024.04.15
詳しくは下巻にて -
なにせ先に映画見ちゃったのでね
映画はシリーズ中で一番面白くなかったから期待もしてなかったのだけれどなんだこれは!
めっちゃ面白いじゃん! -
2022年2月映画化
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50010752 -
特捜部Qシリーズ。
この作家は暗い過去、思い出したくない過去を書くのが本当に上手い。
序盤のマルコの逃走劇と横領の黒幕たちと特捜部Qの面々の対比が素晴らしく、逃走劇がハイスピードで周りを巻き込んでいくのが読んでいてハラハラした。
作中に出てきた「バタフライエフェクト」がこの作品にも起きていたのを読み進めるうちに理解するし、序盤から願っていた悪党達への天罰が一部特捜部Qによって、それ以外はお互いの猜疑心から破滅へと向かうのは面白い。
-
特捜部Qシリーズ。恐るべき犯罪の一端を知ってしまった少年が自らの生命と自由のため逃げ回る。少年と特捜部の視点が入れ替わりながら物語は進むが少年の視点が多く、この刊の主役は少年である。少年を追う犯罪者と事件を追う特捜部が少年に振り回され、追う者と追われる者両方のスリルが楽しめる。またアサドとビャアンの関係も少し触れている
-
コペンハーゲン警察が舞台のミステリー5作目。マルコは、失踪した外務省役人の遺体を発見することから、多くの追跡者に追われることになる。殺人や横領など、様々な犯罪が繰り広げられるが、毎回同様、カールと仲間たちの軽快なやり取りで、どんどん読み進められる。読後感は良好。
-
「知りすぎたマルコ」の題名で内容の7割が推せる。とは言うものの、上巻を読みはじめると、マルコの身の上恐さに、ハラハラドキドキ。
6割過ぎてようやくクロス・・ここからカールの圏内に入るまで読み急ぐ。
カメルーン、コペンハーゲン、距離を置く犯罪の、しかも国家レベルの悪質金銭犯罪。
冒頭の残虐シーンから引き込まれた。
何時もの様に、合間に入る小話―アサドの「ラクダ話」「二個の瓜」。。。脳内出血の後に無理をしてもいいのか・・アサド!
ローセとゴードンの言い合い。。
カールの周辺・・ヴィガやイェスパも登場する。
マルコという名前に幸せな人がいたか?なんて思いつつ、ロマも絡みつつ、逃亡のスリリングに肝を冷やしつつ下巻へ。