七王国の玉座 上 (氷と炎の歌 1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152084576

感想・レビュー・書評

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  • 異世界のファンタジーだけど、壮大な歴史小説!こんなにのめりこんだ小説は久しぶり。巷で流行してるファンタジー小説たちとは一味違う。
    国や家、人物の相関さえ頭に入れれば、その複雑に入り組んだ濃密なストーリーから目が離せなくなります。登場人物も皆個性的で、愛さずにはいられません。
    かなりオススメです!(上下通してのレビュー)

  • 七王国の地では、ドラゴンの血を引くターガリエン家を追い落としたロバート王と、野望を抱くラニスター家出身のサーセイ王妃の元、平和は危うい形で保たれていた。
    しかし、季節は不安定となって数年続いた夏が終わりを告げつつあり、北の果て七王国を守る「壁」の向こうでは怪しい兆しがあらわれていた。ある日、北部「ウインターフェル」を治めるスターク候の一行は、もはや死に絶えたと思われていた伝説の大狼の死体を発見する。その大狼の亡骸は6匹の仔を産み出していた。大狼を紋章とするエダード・スターク候は、6人の子供たちにその狼を飼う事を許した。
    そんな時、ロバート王は王の補佐役にエダード・スタークを指名、彼と彼の子供たちは王権をめぐる争いの渦に巻き込まれていく・・・・

    なんともはや、ものすごい物語が始まりました。あらすじも感想も言葉にならないくらい、壮大なファンタジーです。
    スターク家、ラニスター家、ターガリエン家、それぞれを代表する人々の名前を冠した各章ごとに波乱万丈な物語があり、はらはら、どきどき、させてくれます。その各章が絡み合いながらもっと大きな流れを紡ぎだして行き、しかも、その外側にはいっそう大きな長い物語があることを暗示し、そして、最後になってやっと、「氷と炎の歌」と言うタイトルの意味がぼんやりと・・・・
    当初はスターク家とラニスター家の覇権争い、正と邪の戦い、と言った風情で始まったストーリーが、これは壮大な物語ほんの序章に過ぎないと言うことがはっきりしたところで、この第一巻は終わっています。

    読み終えて、すごい、の一言ですね〜。
    いたるところに引かれた伏線が見事に呼応して、しかも流れを滞らせないところといい、登場人物が決して単純ではないところといい、魅力にあふれた作品です。スターク家の少年、少女も、ラニスター家、ターガリエン家の人々も、みなそれぞれに強みと弱みを持ち、読んでいて、けなげであったり、いじらしかったり、又その他の人々も一方的に嫌なやつはいませんでした。
    とにかく、誰が好き、とか、ここが面白い、とか言い出したらもうきりがなくなってしまいそう。
    茶葉さんが、「頭がわんわんしている」と書いておられましたが、まさにそのとおりだと思いました。

    とにかく、すごい、面白い!!!次作はいつでるんでしょう。はよしてくれ〜(笑)

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