犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

  • 早川書房
3.93
  • (88)
  • (78)
  • (79)
  • (8)
  • (4)
本棚登録 : 568
感想 : 86
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152085535

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ベースはSFですが、キャラクター小説としてもおもしろく読める。
    犬猫ふくめ役者が際立つ。
    軽口でちょっとスノッブな翻訳がはまってます。

  • いやー、面白かった。
    時間 SF という大枠では括りきれない多ジャンル性。
    あくまでも品が良く、博識で、ユーモアもあり、
    キャラも立っているし、物語も(こそ)面白い。
    読書の楽しさを、読書好きに再認識させてくれる名作だなぁ。

    1999年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。
    1999年 ローカス賞SF長篇部門受賞作品。

  • こういうの、いいなぁ。
    矛盾なくおさまるストーリー(当たり前か)、ユーモア、愛着がわくキャラクター。こういうSFもいいな。

  • ヒューゴー賞・ローカス賞、クルト・ラスヴィッツ賞(ドイツ)、イグノトゥス賞(スペイン)受賞。

    装画 / 松尾 たいこ
    装幀 / 岩郷 重力+Wonder Workz。
    原題 / "TO SAY NOTHING OF THE DOG"(1998)

  • あ~面白かった。
    タイムトラベルものの『ドゥームズデイ・ブック』のシリアスさから一転、コメディ&ドタバタ風味。タイムパラドックス上、起きてはならない事件がある日起きて…?! 訳者の大森望さんが後書きでノリノリで語って下さっているのでそちらを読んだほうが分かりやすい。

    キャラがまたそれぞれ立ってるし。
    フラフラなまま過去に送られちゃった主人公のネッド、口を開けば詩を引用しちゃう夢見がちなテレンス、相棒のブルドックのシリル、猫のプリンセス・アージュマンド。強烈なミアリング夫人。優秀な、そして可哀想すぎる執事のベイン。歴史と魚に目がないぺディック教授、金魚に夢中な大佐。ツンデレ(?)トシー。
    ネッドとシリル&プリンセス・アージュマンドのやりとりが一番お気に入り。ブルドックが飼いたくなること受けあい!

    中盤というか最後のほうまでクスクス噴出してしまう場面が続いて面白いけれど、深刻な事件は特に起きず基本平和。なので、気分的に中だるみして読むペースも休み休みだったけれど、最後に全てのことが収束していくのにペースも上がった。そして読み終わって、さすが!と思った。
    この本の面白さは訳者の力によるものが大きいに違いないのでは?(…な~んて原書を読んでもないのに知ったかぶりですが。)今ではこの人の訳だったら海外小説も安心して読めるような気がします。

    『ボートの3人男』や、過去の有名本格ミステリ、歴史上の大事件の話などがわんさか出てきたけれど、あらかじめ予備知識のない私でも置いてけぼりをくらわされず十分楽しめた。知っていたらこれまた2倍楽しめるのかな? とりあえず『ボートの3人男』は面白そうなので読んで本書を再読してみたい。

  • 素晴らしい。英語ではどういう文章なのだろう。先にセイヤーズとJ・K・ジェローム等を読めば一層楽しめることうけあい。最後D先生が気付いたことは、現実もそうだったらいいのに…。

  • 大好きな小説のひとつに『ボートの三人男』(ジェローム・K・ジェローム・著/丸谷才一・訳…中公文庫)があります。
    イギリスの紳士たちが小さなボートに乗ってのん気な旅をするというユーモア小説です。
    読んでいるだけで気持ちが楽になる本です。
    表題は「三人男」ですが、実は犬もお供でついて来ているのに、勘定に入っていないのです。

    今回の作品はその『ボートの三人男』のパロディ?
    それだけで『三人男』ファンのぼくとしては食指が動いてしまうのです。

    お話は、現在の史学生がタイムトラベルで歴史を縦横に駆け巡るという展開のようです。
    どうやらその際に三人男と出会うようですが、どんなことになることやら。

    ・・・と読み始めましたが、
    めちゃくちゃ楽しいです。

    ヴィクトリア朝英国へ静養に出かけただけの(はずの)学生の双肩に世界の命運がのしかかる?
    SFでミステリでラブコメ。
    猫と犬とキャラクタたちがとっても魅力的。

    (2005年06月12日読了)

  • 挫折中

  • タイムトラベルSFラブコメミステリ!面白かった~♪ オマージュ作『ボートの三人男』との絡みも最高だが、セイヤーズのピーター・ウィムジー卿シリーズをはじめ、1930年代ミステリへの言及が上手く物語に組み込まれて楽しいのなんの!

  • ちょっと長いですが、おもしろいです。語り口も軽い感じで読みやすいです。読み始めるまで、SFとは知らず…でしたが、あまりSFを読まない私も楽しめました。コニーウィルスはこの作品で初めて読みましたが、他の作品も読むつもりです。

全86件中 31 - 40件を表示

コニー・ウィリスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×