バナナ剥きには最適の日々

著者 :
  • 早川書房
3.46
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本棚登録 : 365
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092908

感想・レビュー・書評

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  • 優しい言葉遣いにどんどんと置いていかれる感覚

  • 「equal」が素敵すぎて涙目です。

    横に21文字入るのかハヤカワ文庫!
    どうも最近のは17列の模様。
    けど、28文字くらいの岩波の横書きでokレベルなのを確認。
    よかった。
    待ってる。

  • タイトルに惹かれて読んで見たけど、酒飲みながら読むには難しかった。標題作が一押し、三枚にむけるか四枚か?死んでみないとわからない人生(バナナ生)に、自身を重ねてしまう。

  • 著者の中では読みやすいらしいとのことで借りたけど馴染めなかった。「equal」は好き。

  • だんだん読みやすくなる円城作品。
    それは自分が進化しているのか、作品が読みやすくなっているのか。いや、後者だとは思うけど。
    表題作と「捧ぐ緑」が面白かった。

  • SFかと思いきや、そうでもないような、どちらとも取れるような
    そんな短編集、でした。

    文章が、というか、登場人物が? 何だか淡々とし過ぎていて
    あった事実をそのまま語ってます、という感じ。
    これはもしかして合わない、と思いつつ読んでみたのですが
    やはり最後まで、読みふける、という事ができませんでした。
    面白くないわけではないのですが…本当にそのまま流れていった、状態です。

  • 表題作はちょっと面白かった。あとのは読むうちにだんだん何言ってるのアンタって気になってきた。

  • 「パラダイス行」
    ある意味男性二人のによる「藪の中」状態か。
    「存在」がある、無い、見える、見えない。それを考察し続ける楽しさ。

    「バナナ剥きには最適の日々」
    チャッキーのことを考えたりバナナ星人のことを考えたり。
    開店休業で暇な時に一人で仕事する自分と重ねてしまう。
    人間じゃないのに人間的親しみを感じてしまう。

    「祖母の記録」
    初めて読んだ時からとても好き。
    しかし、ご老人二人を映画のために利用するさまは、ユーモアあふれるけれど虐待にならないか。ホームヘルパーやケアマネが読んだらどう思うんだろ。
    ちょっとグロテスクな動物の死の悲しみと、置いた家族への慈しみが不思議な作品。

    「AUTOMATICA」「エデン逆行」
    機械ちっくなのは円城塔の本領発揮。わかりにくければわかりにくいほど楽しくって仕方ない。

    「equal」
    本当に繊細。いつも感動してしまう。どうしてこんなに綺麗な文章をかけるんだろう。そうとう勉強家なのだと思う。おもわず写経したくなる逸品。

    「捧ぐ緑」
    生物学的な話と思えば、宗教哲学のような領域にも進み、そしてロマンチックな恋愛で終わる。
    理数的かつ哲学的なことを語ってはいるが、つまり自分の人生を語っているということなのだろう。愛の告白と同じことだ。
    理数嫌いの女性でも、これだけ丹念に話されたら落ちるかもしれない。

    「Jail Over」
    単に暴力低描写で怖がらせる小説とは違う。「正義」とかいう墓力を正当化する大義名分も無い。
    円城塔が残虐性のある話を書くと、ウエットな感情を差し挟むこともない。
    「残虐性は当たり前ですが、何か」とクールに突き放したかのようで、それが作品全体にスピート感を与えている。
    怖いんだけどかっこよくて、もう一度読みたくなる。

    「墓石に、と彼女は言う」
    「墓石」というよもすればネガティブワードになってしまうものを、きれいにまとめられるのは流石と思う。
    円城塔作品は、出てくる言葉が難解なほど、かえって物語が優しく感じる時がある。

  • 「道化師の蝶」の方がまだ読めた。

    9作の短編集。

    完読ならず。

    いつかいつか、
    「これぞ円城塔さんだわ、本当に楽しめた。」って言えるまでコツコツチェックはしよう。

  • 物凄く理屈っぽいSFというか幻想小説というか。自分には合わない。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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