希望の国のエクソダス

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163193809

感想・レビュー・書評

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  • 分厚いけど一瞬で読める。
    教育、経済、政治は彼の好きな分野なのか。
    あまりジャーナリストには向いてないような気もするんだけど・・・笑
    おれもこんな中学生活がしたかった。

  • 経済のことがさっぱりな私には難しかった。

    経済・教育・報道など、読み進めていけばどこかしら自分の興味のなる分野にぶつかるはず。

    大がかりなフィクション。

  • 中学時代にこの本を読んで衝撃を受けた。

    不登校の生徒が革命を起こすって設定のリアルさ、時代の捉え方の上手さ。
    同じ中学生が何か希望を見出せた反面、どこか不安に駆られるような、読後。

    いま読んでも絶対に面白くないけど、それでも村上龍の作品なら初心者にでもオススメできる一冊。

  • おもしろかった!
    ただこんな子どもたちがいたらかわいくないだろうなー・・と。

  • 「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」
    仮に1960−72を比較対象として設定するのであれば、日本社会の変遷は、結局この言葉に帰結するのだと思います。
    イデオロギーも思想も役に立たなくなり、市場の論理しかない中で、村上龍の小説に出てくる中学生たちは、彼らが信じるものを、彼らのやり方で創造していく。その手始めとしての集団不登校。舞台となった2001年は、私が中学生で、不登校だった時期と重なります。
    村上の小説の中に出てくる少年たちのエネルギーと、この小説を書ききった村上のエネルギーに敬服せずにはいられない私がいます。1952年生まれの村上は、68年当時16歳。「なるほど」と思いました。

  • 知恵熱でそー。初村上龍

  • 2004年5月30日読了。
    初村上龍作品。
    読み終えてからその後の世界を想像したなぁ。

  • 全国の中学生が不登校になり日本経済を揺るがす組織を作り出す。経済の話が難しすぎて、脳ミソの弱い私は話の主軸を見失う。

  •  中東に渡り、「日本を拒否した日本人少年」としてメディアに映し出された映像が中学生を動かし、全国で突然集団不登校が起きる。
     集団不登校を行った中学生たちは、インターネットの掲示板をつかって互いに連絡をとり、その過程である中学生が彼らの主導者となりはじめていく。
     既存の学校の枠組みの中で反抗していたそれまでの世代と違い、「彼ら」が取るも行動は、大人たちからすればあまりにも意外で理解の難しいものだった。
    それ故国内メディアから黙殺され、やがて彼らは直接外国に向けてメッセージを発信していく「力」を身につけ始めていく。

     「日本には何もかもがある。ただ、希望だけがない」

     冒頭で出てくるこの言葉に心が動く大人が読むのによいだろう。

     ただ、後半「彼ら」が力を得た後につくる社会は
     
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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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