空中庭園

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 704
感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163214504

感想・レビュー・書評

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  • 2005年読了。映画化。
    第3回婦人公論文芸賞 受賞。

  • 小泉今日子主演での映画公開時に図書館で同じタイトルの本を見つけて、なんとなく気になっていてやっと読んでみた。
    こういう家族ってやだなぁ。まだましなのが弟。夫の浮気相手(家庭教師やった人ミーナ)が意味わからん。この人が一番、あんだどうしたいわけ?って聞きたくなる。ぶつける事、自分の気持ちを表現することを恐れてるんじゃないの?
    家族って一番近い存在だけにこじれたら複雑だけど、角田さんは‘家族’に何を思っているんだろう。家族に秘密を持つことは普通だよそりゃ。決して家族に秘密を持つことは悪いことではないんだけど、各々の家族に対する気持ちのあり方がいやなのこれ。
    やっぱりこういうの気持ち悪いわ。

  • 2007.09.16

  • 家族。そんなもんなんかな家族って。

    母親が意固地になって何か守ろうとしてるとことか、父のどーしよーもなく「男」としてバカなとことか。
    何かに気付いているけど、一歩ひいたとこから見てる娘とか。

    弟目線がけっこうすき。

  • 「隠し事はしない」「秘密はなし」という家族4人のそれぞれ抱える秘密を暴いていくオムニバス。
    結局家族ってそういうことなのかもしれない。
    でも幸せならそれでいいんじゃなかろうか。

  • 080102

  • グラグラ…ユラユラ… 空中庭園は頼りない。 月並みですけど、家族ってなんなんでしょーね。 どういう家族が正解なんでしょうね。 そもそも家族のあり方に正解とかあるんでしょうか。

  • 「空中庭園」では主婦になった娘の独白。自分の不満を子どもに垂れ流すことで、自分の辛さを娘に共有させる傲慢さに対する強烈な嫌悪。娘はどんなに大人になっても母親の一言でたやすく傷ついてしまう。一方「キルト」ではその母の気持ち。秘密をうちあけることで楽になるのは打ち明けられたほうじゃない。打ち明けたほうなんだ。親子ほど愛憎入り乱れてるものってない。

  • 登場人物の内面描写が薄いように感じられたのは、映画を観た後に読んだからなのか、私の想像力が乏しいからなのか。

  • 村山 由佳さんの「星々の舟」もこんな感じの小説だったような気がするなぁって思いました。「星々の舟」の内容はあまり覚えていないけれど、このお話よりはもう少し気分よく終われたように記憶しています。基本的に家族とか姉妹がすっごく好きな人間なので、この本は少し悲しかったです。キレイすぎるのも嘘だけど、ここまで悲しい関係ではないと信じたいです。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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