- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163229508
作品紹介・あらすじ
運命の糸に操られた男と女、京の闇に死の衣をまとう者たちがさまよう。浅田版新選組。
感想・レビュー・書評
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『壬生義士伝』に続く<浅田次郎>版新選組第二弾は、芹沢鴨と近藤勇の両派閥がせめぎ合う「壬生浪士組」の時代を背景に、遊郭島原の輪違屋の芸妓(糸里)の目をとおして、暗雲立ち込める幕末動乱の京洛の絢爛豪華な不夜城の裏で泣く花魁たちを切なく描いた時代小説。 ・・・六才で「輪違屋」に売られてきた糸里と土方の情念、呉服商「菱屋」の妾(お梅)と芹沢の愛憎、対立の溝が深まる近藤派と芹沢派、両派の和解におのれを利用する土方歳三、新選組の運命に寄り添って生きる女たち・・・。芹沢鴨暗殺への刻が刻まれていく迫真の上巻。
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浅田次郎さんの新撰組三部作第2弾。
第一弾の「壬生義士伝」も未読でしたが、土方歳三に思いを寄せ、新撰組に翻弄される輪違屋の芸妓、糸里を描いているとのことで読んでみたのですが…
糸里、吉栄、お梅、おまさ、お勝と語り手が多すぎて、いまいち入り込めない。
何とか上巻を読み終えましたが、下巻には手が伸びそうにもない…-
新撰組芹沢鴨暗殺事件をサスペンスフルに扱いながら、主役はあくまで糸里で、最後に強いのは、やはり女性であったというラストで、下巻までぜひ読むこ...新撰組芹沢鴨暗殺事件をサスペンスフルに扱いながら、主役はあくまで糸里で、最後に強いのは、やはり女性であったというラストで、下巻までぜひ読むことをお勧め。2014/10/29
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hongoh-遊民さん
コメントありがとうございます。
そのように展開していくのですね…
機会があれば読んでみたいと思います。
お...hongoh-遊民さん
コメントありがとうございます。
そのように展開していくのですね…
機会があれば読んでみたいと思います。
お勧め、ありがとうございました!!2014/10/30
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文久三年八月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は、姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。「壬生義士伝」に続き、新選組の“闇"=芹沢鴨暗殺事件の謎に迫る心理サスペンス。
(2004年) -
※2004.7.10読書のすすめから到着
2004.8.6読書開始
2007.9.17売却済み、後日文庫本購入 -
上巻の最後あたりまで読んで挫折。芹沢鴨はじめ各登場人物に魅力を感じなかった。
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輪違屋糸里 上
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113:大好きなモノカキさんがブログでお勧めなさっていたので、乗っかってみました。思えば幕末、新撰組関連の本って、今まであまり読んだことがありません。もともと歴史が苦手というのもあるので、読むのは平気なんですが、もう少し私に知識があれば……! と悔しく思うのもいつも通り。そして、噂に違わず面白いです。地の文のテンポやリズム、無駄のないすっきりとした言葉の連なりで語られる、島原のおんな、町のおんなたちと新撰組。匂いたつような色気と動乱の時代の不穏さに急かされるように、ぐいぐい読めてしまいます。下巻も楽しみ!
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多くの人が死ぬ小説だけど、作者は女性が殺されるその瞬間については、わざと記載を省いている。推測だけど、作者はそのようなシーンは書けない、書きたくないと思っているのだろう。こころ優しいのだろな。
小説全体から、ただでも寿命が短い時代なのに、無理に互いの命を減らさなくても、と思ってしまう。登場する皆さん、死ぬことへの距離が短すぎて、激しいです。 -
『壬生義士伝』を読む前にこれ読むべし。