空ばかり見ていた

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 482
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163246208

感想・レビュー・書評

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  • おしゃれすぎて馴染めず。フランス映画みたい。

  • ふわっと掴み所がない感じの読後感。
    短編集なのだけれど、それらのどれにも「ホクト」と言う名の髪を切る人が出てくる。
    ホクトの存在事態は曖昧なのだけれど、髪を切るという行為はハッキリと人の何かを変える働きをしている。
    文中に出てきた「マアト」というお菓子が食べてみたい。

  • なんとも不思議な短編集。それぞれのストーリーにいつの間にか引き込まれ、ひとつ読み終わる毎に深い余韻に包まれるようで、それが心地よくてなかなか読み進められなかった。場所や時間を超越して繋がっているそれぞれのストーリーは、まさに「空」のような気がした。けど何故彼は床屋だったんだろう。何故「ホクト」だったんだろう。見つけていない星がまだ隠れている気がする。

  • ポケットにしのばせて持ち歩きたくなる一冊です。
    活字ひとつひとつがかわいらしい。
    適度に不思議な吉田篤弘作品の中でもベターな一品。短編集です。

    【熊本県立大学】ペンネーム:みどりんご

  • 表現が細やかで綺麗だと思った。ストーリーや雰囲気が穏やかなので、のんびりしたいときにはぴったり。また読みたい。

  • 放浪の床屋さん。いちでもどこでも髪を切ってくれる。とてもファンタジー。

  • 「流しの床屋」って設定で、もう充分。

  • 放浪している床屋さんの話。
    いろいろな人との出会いがある本は、
    私までもが出会った気になる。

    だから、嬉しい。

  • お店を持たない、放浪の床屋さんホクト。
    様々な土地で、さらっとだったり、しっかりだったり、彼は現れる。
    なんとも現実感のない不思議な世界。
    ということで、挫折。
    私にはどうしてもはいってこない。残念でした。

  • 流しの床屋、ホクトをめぐる短編12作。繋がっているような、でもこれというキッチリした筋はないような。それが頼りなくも心地よくもあるファンタジー小説。マアト、食べてみたい。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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