空ばかり見ていた

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163246208

感想・レビュー・書評

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  • 旅する流しの床屋、ホクトさんに纏わる短編。クラフト・エヴィング商會の片割れさんの小説。ゆったりと流れる時間。出会う人と人。人と物。人と現象。やさしかったり甘かったり切なかったりする。天使の羽、食べてみたいなぁ。

  • 雨の日か曇りの日に、部屋の中で読むのが似合うと思う。

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163246207/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4163246207.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <br clear="left">
    12の連作短編集。
    ホクトはフランスへ渡りパントマイムの修行をしていたが、父の具合が悪くなり亡くなると そのままフランスへは帰らず 家業の床屋を継いだのだった。
    ある日商店街の和菓子家・布袋家が研修旅行で行ったパリのお土産に、いつもホクトが話していたマアトという繊細な菓子をもってきた。無造作に新聞紙に包まれていたマアトは粉々に崩れてみる影もなかったのだが、その新聞紙に目を止めたホクトは深刻な表情になっていた。そしてそのあと、休業の貼り紙を残してホクトは姿を消したのだった。

    はじまりの章で姿を消してしまうホクトは、次の章から 過去へ戻ったり時間を進めたりしながらいろいろな場所に移動床屋として姿を現わし、どの場所でもホクトでしかありえない雰囲気を漂わせ 人々と関わっている。
    読み進むうちに時間をも空間をも旅しているような不思議な心地にさせられる。吉田篤弘さんの物語はどれもそうなのだが。
    そしてなぜだか、安野光雅さんの『旅の絵本』に流れる空気を思い出した。</font>

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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