RUN!RUN!RUN!

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 422
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163254500

感想・レビュー・書評

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  • 立て続けに本格ものミステリーが続いたので
    意識して暖っかみのありそうなモノを選んでみました。
    確か「県庁の星」の作者...ですよね。

    もう少し泣かせてもらえると思ったが...(笑)。
    最後がああいった結末で良かったとは思います。
    読んでる途中で、その遺伝子云々の部分が
    主人公の葛藤だけで終始して描かれていることに
    疑問を持ちながら読んでいたので...安心しました。

    ただ気分的には無条件で泣かせて欲しい気分だったので
    今回は残念ということで。

  • 「一瞬の風になれ」みたいなお話かと思いきや、意外な展開でちょっとびっくり☆
    引き込まれました。

    遺伝子操作なんてそんなに簡単にできちゃうのかねー。

    「才能で勝てるのは小学校までだな。あとは努力しかない。 つまらない基礎練習を毎日して、積み重ねるんだ。努力はね、 裏切らない神様だ。努力した分、必ずご利益がある神様だ。 だけどこの神様はのんびり屋で、ちょっと気まぐれだから、 いつご利益があるかわからない。でもちゃんと見てる。知ってる。 岩ちゃんの努力もちゃんと見てるよ」
    この文がとても印象的でした。

    なにげに見ていたお正月の駅伝に、こんなドラマがあったのかもって
    思うとちょっと不思議な感じです。

  • 自分本意な主人公の、実際の心の変化がリアルに描かれている。偽り無くこんな感じに思っているんだろう。才能ある人間とはこんな風に思っているんだと信じられる話だった。自分の人生の中で、才能なんてもったいないとかじゃないんですね。自分自身が納得してないと、幸せに感じられないんだなと思いました。本人の心の成長度合いにもよりますし。異色な主人公でおもしろかったです。

  • 設定が面白かった

  • んーなんか納得いかない。スポーツものって大好きだし、面白かったけど・・・。どうせなら回顧録じゃなく、例の決意までちゃんと描いてほしかったな。

  • ありきたりといえばありきたりだけど、あたしはこーゆーのに弱いんだ、なw

  • 『県庁の星』『Lady,GO』もパワフルな作品だったので期待して読んだ。

    遺伝子操作で生まれた天才ランナーの憂鬱がテーマだが、設定そのものが想像の枠外だった。上記の2作品が充分な読み応えがあったからか、あまり楽しめなかった。


    作成日時 2007年04月01日 06:54

  • 箱根駅伝の題材にしたお話。
    みんなで箱根を目指そうぜ!ていう青春系を期待して読み始めたのが失敗でした。
    どちらかというと科学的要素が大部分。
    期待が大きかった分、反動はあったけれどこれはこれで興味深いお話だった。
    遺伝子に興味がある人も読んでみたらおもしろいと思うし、近い将来こういうことって本当に起こったりして、問題になる日がくるんじゃないかなって思う。
    弟のみていた某アニメを食事の際に一緒にみていたおかげで、予備知識があったのですんなり設定を飲めこめました。ここがすんなりいかないと、つまらなく思えてしまうかも。この作品が自分の引き出しに増えていたおかげで、また別の遺伝子が関係してくる小説でもお話に自分で肉付けができてより楽しめたので、いろんな方面の知識をつけておくべきだなあと実感。
    これを読んで練習日誌をより丁寧に書くようになりました。
    さすがにカロリー計算まではお手上げですが。

  • 本当に大切な方のものを得られてよかった。

  • 目標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点、仲間なんか必要ないはずだった…。走るために生まれてきた、岡崎優。完璧なDNA、徹底した体調管理、決して乱されない心のコントロール…。しかし、突然の兄の死で、優は疑い始める。「自分は、もしかしたら…」優の孤高の天才ランナー人生が、少しずつ変わってゆく……!

    主人公は誰かを髣髴とさせるような性格・・・。わがままで傲慢で、でもそれをするだけの実力がある・・・。そんな主人公の心の移り変わりが、急すぎず巧く表されていたのではと思います。でも結末にはやりきれなさを感じますね(涙)

著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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