- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163746302
作品紹介・あらすじ
思い返せば、悲しく、虚しく、そして激しい。長春、ビエンチャン、東京…三つの都市の間をあてもなく迷走していた私の二十代。父の足跡をたどる旅と並行して進んでいたもう一つの物語。何度も脱線を繰り返し、あちこち寄り道しながら、各駅停車の旅のように進んでいった青春の日々-。著者の中国留学中の書かれなかった、もうひとつの物語。大宅壮一ノンフィクション賞・受賞第一作。
感想・レビュー・書評
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恋愛がテーマならもっと書けばいいし、中国やアジアがテーマならいまひとつかと。でも読み物とっしては楽しめました(^o^)
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赤裸々に書いているようで肝心のとこはぐらかされた感じ。ドォンを好きだという説得力がない。
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読んではいないけれども、中国残留孤児であった父親の足跡を記録し、大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作「あの戦争から遠く離れて」の作者である、ということは全く知らずに手にした本。
筆者自身にはアンバランスな印象を受けた。
大学を卒業し、長春という異国に単身で留学をしたり、中国国内やラオスへの、これはけっこう大変な旅行なり滞在などを、さりげなく簡単に行う強さと行動力。知り合ったラオス人青年に、中学生のような恋をしてしまうような幼さ。あるいは、本の副題に「青春各駅停車」というような名前をつけてしまうナイーブさが同居している、という意味でのアンバランスな印象を受けたということだ。
長春の大学に留学していた筆者が、同じくそこに留学していた1人のラオス人青年に恋をして、しかし、それは最後までかなわなかったという物語。こういう風に書くと、何ということもない話のように聞こえるかもしれないけれども(まぁ、実際にそういう気もするけれども)、最後まで飽きずに読ませる。