増山超能力師事務所

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1186
感想 : 206
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163822600

感想・レビュー・書評

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  • 超能力師っていう設定はよく考えられていて、存在してもおかしくないなってスッと入ってきた。
    キャラも立ってるけど、なんか誰にも感情移入できんまま終わった感じ。

  • タイトルに惹かれて読みました。割と軽く書かれていて読みやすいんだけど、誉田さんらしい痛々しい描写もあって、割と重い内容でした。超能力、というどこか現実的ではない設定なので、さらさら読めてしまうのがちょっと怖い。多分こういう能力を持っている人はいるんだろうと思うから余計に。増山さんの抱えているものが重すぎる。続編も読みます。

  • お困りの際は、迷わず当事務所まで-。いまや事業認定された超能力で、所長の増山ほか、能力も見た目も凸凹な5人の所員が、浮気調査や家出人探しなど依頼人の相談を解決!

    超能力者たちが集うとなればもっとハチャメチャなストーリーが展開されそうだけれど、実はそうでもなくて考えさせられるテーマが入っていたりもした。「超能力師に『士』ではなく『師』を使うのは『力士』になってしまうから」「試験に落ちると『無能力師』と呼ばれる」などのユーモアも。
    (B)

  • 「自分には特別な能力がある、一般人には分からないことが分かるし、見通せるし、読める。そんなふうに高を括っているから、逆に普通の人間でも分かるようなことが分からなくなってしまうのだ」
    「あんたはね、超能力師として一人前になる前に、まず人間として一人前になりな。[...] あんたに必要なのはスーツじゃない…ハートだ」(94 ページ)

    特別な力ゆえに、疎外感を感じたり、
    特別な力ゆえに、他人と関わり合うのを諦める。

    けれど、人の心を理解し、癒すのに必要なのは、特別な力なんかではなく、ハートだ、と思い起こさせられる物語り。

  • 浮気や家出人の調査や、魔女と呼ばれている発火能力者の件やポルターガイスト現象等を超能力を使って解決する各エピソードたちと、超能力師の資格試験が興味深かった。半陰陽の明美の章や、能力でひどい怪我をさせてしまった文乃の事件を描いた、扱いによってはこわい能力だということが際立つ最終章が印象的だった。

  • 子供の頃に読んだ「七瀬ふたたび」。
    超能力者が迫害されて戦う話にドキドキハラハラして読んだのを思い出したが、この本は同じ題材とはいえ読みやすいしコミカル!
    誉田哲也はほんとにいろんな本を出してくるので面白い(^^)。
    超能力があったらあんなこともこんなことも…♪と妄想できるけど、実際こんな人が世の中にたくさんいたら怖いなぁ。
    完全犯罪し放題だもんね。
    文乃さんのくだりは続編でもっと明らかになるのだろうか…。

  • 面白い人たちの事務所

  • 原作を大事にして、頑張ってテレビドラマを作ってたことが良くわかりました。背景設定、凄い作者だと思います。

  • 続編? 『増山超能力師大戦争』を読む前に、とこちらを読んでみた。事務所職員各々のストーリー短編集。超能力を使って凄惨な暴力事件を…っていうことは一切なし。大げさにならず、情に触れるところもあり。自分の力をコントロールし、世間に白い目で見られぬように互いに見守りあい…と超能力者の苦労ととともに事件も解決と、うまいように世界を書かれています。予備知識を得た、大戦争にGOだ。

  • 誉田さん超能力ものまで書けるなんてすごい。
    刑事ものとは違って軽く楽しい感じです。
    それがちょっと物足りなかったですが、後半になるにつれてシビアな面も出てきているので良かったです。
    これは1話ずつ違う登場人物に焦点を合わせて進む短編になっているので、長編でガッツリなのも読んでみたいなと思いました。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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