- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163907871
作品紹介・あらすじ
勉強とは作ることだ!売り上げ5万部を突破した、気鋭の哲学者・千葉雅也さんによるベストセラー『勉強の哲学』の続編。『勉強の哲学』はどのように構想され、書かれたのか。発想の源から、手書きアイディアノートのつけ方、evernoteなど様々な書くツールの使い方まで、構築的に”メイキング・オブ・勉強の哲学”を語るとともに、母校・東大駒場で学生たちを前に語った講義内容を収録。さらに、書きながら展開させるための哲学「欠如のページをめくること」を新たに語り下ろし(電子書籍版『メイキング・オブ・勉強の哲学』には未収録)。書いて考える、考えを作る、その新しい方法論を語った『勉強の哲学』の発展的副読本。すべての「作る」人のために。
感想・レビュー・書評
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勉強の哲学がいかに作られたのかを著者のノートやアウトライナーを参考にしながら説明していく。本一冊が出来るのはここまでの推敲がされるものなのかと初めて知った。新書が語りおろしが多いということも知った。前に読んだ勉強の哲学自体の内容はほとんど覚えていないが哲学者である著者の話はもちろん難しいのだがその中でも使われる用語を工夫して一般にも分かりやすくしてくれていて理解のしやすさはある。(読みながら一瞬分かりそうになるところが多いのは僕が著者と同い年であり勝手にシンパシーを感じてることもある気がする)それこそここに出てくる本の入門書などを読んでみようかという気にさせてくれる。勉強、特にすぐには役に立たない実用的な学問の重要性について今後書いていきたいという部分は注目したい。
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アイロニーによる愚直な探求をユーモアによって相対化し、ユーモアの暴走、つまり享楽を、ふたたびアイロニーによってこの世に繫ぎ止める。そのようにして、あるいはそのサイクルに失調をきたして生きているのが人間なのだということをより深く知れただけでも、読んでよかった。
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思索をする際のツールやステップの解説。
紙にざっくりと手書きする。縦横無尽に自由なレイアウトで。アウトライナー、Notionを使ったりして、箇条書きをする。箇条書きをあとで俯瞰して並べ替えたり、付け加えたり、階層化したりする。
人と話す、twitterにつぶやくなど、外部のリソースとも交流しながら。 -
副読本。別に絶対に読まなきゃいけないというタイプの本では無い。元の本の展開に惹かれた方なら、それなりに楽しめると思う。
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タイトル通り、メイキング編です。
書いてあることは平易です。
講演での質疑、対談、語りおろし2本、資料集の構成です。
書くことの考察、もがきは著者も一員である『ライティングの哲学』のほうがわたしには刺激的でした。 -
紙の本の有限性
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Twitterをアイデアの宝庫に。ノート術。手書きノートは論理を四方八方に展開できる(マインドマップ等)。デジタルノートはEvernoteからWorkFlowyへ。アウトライナーで論理的ステップを書き出して並べ替える(総合的な使い方)。行き詰まっている問題に自己ツッコミをかけ、難点をあぶり出す(分析的な使い方)。
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手書きのノートとアウトライナーを交互に駆使して論を建てていく様を解説されていて、大変参考になった。論文やレポートの書き方に悩んでいる人は参考になるはず。