いけない

著者 :
  • 文藝春秋
3.46
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本棚登録 : 4556
感想 : 499
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910512

感想・レビュー・書評

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  • 1周目読了。
    読みきれてない感じがすごい。自分はちゃんとこの本を読んだのだろうか。まだまだ謎がいっぱい。
    感想は2周目を読んでからにしようと思う。
    そして、この謎の答え合わせをどこかでしたい。

    追記
    2周目読了。
    道尾氏の表現力にただただ圧倒された。真相を知ると、所々に手がかりとなる伏線があり、そこに気付けるかどうかが鍵だと思う。

    試される、日本語能力。
    ぜひ考えながら、想像しながら読んでほしい。

    • アールグレイさん
      初めまして、ゆうママと申します。昨夜はフォローを頂きありがと
      うございました。
      本棚を拝見させて頂きました。バラエティーに富んでいますね。実...
      初めまして、ゆうママと申します。昨夜はフォローを頂きありがと
      うございました。
      本棚を拝見させて頂きました。バラエティーに富んでいますね。実は「いけない」先日フォロワーさんに薦められました。皆さんのレビューを少し読ませて頂きましたが、1回読んだだけでは、それこそ「いけない」ようですね。読みたい本だらけです。ふ~っ
      どうぞよろしくお願いします!(^_^)/
      2021/04/11
  • 久しぶりの道尾秀介さん。
    第二章のちょっとオカルトぽい所が、道尾さん、こうだった!コアだった!と変にわくわくしながら読んだ。

    章末の写真で、え?は?お?あ!
    面白かった〜

  •  第一章は、え?誰が亡くなったの? どういうこと?図の意味は?全てよくわからなかった。
     第二章に入って、第一章にいたはずの人がいなくなり、もしかして亡くなったのは、あの人?と、少しつながる。そして、新たに大変な事件が起き、結末を読んで写真を見るが、新たな謎発生。
     第三章は、真相が明らかになるほどに、追い詰められ恐怖を感じる。写真を見て、やはりとつながる。
     終章、全てのピースがはまり、すっきりしたところに、え〜という事態が発覚し、写真を見てオチに愛を感じる。
     謎のジェットコースターに乗って、大いに揺さぶられてゴールした感じ。楽しかった。Ⅱときこえる も読みたい。

  • *騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!ラストページの後に再読すると物語に隠された〝本当の真相〟が浮かび上がる超絶技巧。さらに終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、これまでの物語すべてがが絡み合い、さらなる〝真実〟に辿り着く大仕掛けが待ち受ける。「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説*

    見事に騙されました!
    が、この心地良い、してやられた感よ・・・!
    道尾ワールド全開の世界観に、唸るしかありません。

    すっきりと真実が明かされるわけではなく、読者の読解力や洞察力に委ねられた物語の終焉が新鮮です。
    二度読みはもちろん、少し置いてからの三度読みも楽しい。確かにこれは、誰かと語りたい…!

  • 面白かった!
    なんで評価がこんなに低いのか分からない(今3.49)
    娘が買った本だったので読んだけど
    3.49なら絶対図書館で借りたり購入しないので
    娘に感謝したい。

    しかし私はあの各章の終わりの写真や地図の意味が全くわからなかったわ。

  • いつも文庫本になるまで待つんだけど、我慢できずハードカバーを購入してしまった。久々。
    各章の最後の1ページにある絵や写真を見ると、物語がガラリと変貌する体験型ミステリーという触れ込みだったが、まさにその通り。さすがの道尾秀介でした。
    最後までたどり着く前に、あれ?となって読み返してしまう…というのを何度も繰り返してしまった。
    なんで、こうも思い込まされるんだろう?
    先日読んだばかりの『スケルトンキー』でもその手法は遺憾なく発揮されてたが、読者を「だます」のが本当にうまい。再読決定。

  • 全編に纏う仄暗い空気。
    希望を奪うものの存在。
    絶望から手を伸ばす影。
    耳と目を覆いたい過去。
    巧妙に仕掛けられた罠。

    などと偉そうな感想を書きつつ…

    普通に物語は楽しめたのですがちょっと真相に辿り着けてないので、再読して深掘りしようと思います。

  • これはすごい!!
    最後の1ページの意味が分かった時に、感動と驚きで思わず声が出てしまいました。
    久しぶりにとても良い小説を読ませてもらいました。

  •  道尾秀介先生は、作品に出会ってから続け様に色々と読み耽った作家。
     面白い作品は沢山あったが、その中でもこの「いけない」の完成度には度肝を抜かれてしまった。
     最後の一枚の絵で物語が一変する。
     小説の物語が一変するとはどういう事か。少なからず、今まで、挿絵等で物語の根幹を変える様なものは無く、よくわからないままよ見始めたが、一章を読み終え、絵を吟味すると、思わず声が出てしまうくらいの変化ぎ発生する。
     この手法は驚愕で、ミステリーの新しいジャンルではと思えるくらいの手法だった。
     更に内容も難しすぎず、写真の解釈も考える尺度も丁度導き出せるレベルであっという間に読み終え、余韻に落ちる。
     もし解読が難しかったらたらネット参照を進める。
     ネダバレどうこうでは無く、物語を読む→最後の絵を見る→考える→結論がわかり驚く。のサイクルこそがこの作品の魅力だ。(しかし必ず熟考してから)

  • これは…何と言えばいいのか。こんなにページあちこち戻って読み直したり、示される写真からその真相を考えた事があったかってくらい考えました。
    頭悪いので(笑)、読み終わった後直ぐ、一部わからなかった部分とこれで合ってるのか?と答え合わせをしたくて検索かけ、ネタバレ考察を見て「はぁ~っ!」と感嘆。
    それでもまだ謎部分はあったんですが、やはりこれは再読を重ねて見えてくる部分もあるのかな?
    全ての各章のお話が繋がり、街丸ごとひっくるめて仕掛けられた全体を覆う真相にゾッとする。
    表面的には凪いだように見える街。全員ではないけれど、良かったのかなというふうに思える各登場人物達。けれど、本当に?
    だって考えてみれば全員…そんな何とも言えない肌寒さ。
    副題の意味も凄いし、この各章を読み終えた後にある写真を見て目を見張る、そして読み直す。声にならない息が漏れる。
    『体験型』と言われる事に納得。経験した事のないミステリーでした。

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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