網内人

著者 :
  • 文藝春秋
3.89
  • (25)
  • (37)
  • (23)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 252
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163912615

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後半で突然岡田将生と浜辺美波をキャスティング。シリーズになるらしく、続きが大変楽しみです。

  • 2021.4 出だしがあまりに暗すぎて、読む気が失せてしまいました。ここを超えれば面白くなるのかな??でも耐えられず離脱。

  • ネット上で中傷され、自殺した妹。
    姉とハッカーでもある探偵が、その中傷者を追い詰めていく。
    事件自体、家庭環境も含め、暗いが、徐々に犯人に迫っていくのは面白かった。
    シリーズ化の予定とのことで次回作に期待。

  • 面白かったけど長い

  • ハッカーをまるで魔法使いのように描いてしまう作品もありますが、本作品はネットに疎い主人公を通してどうしてこんな事が出来るのかをしっかり描いており、それでいて冗長になり過ぎない絶妙さが凄く良かった。

    13.67で見せた社会性を織り交ぜた作風は今作でも健在。今回のテーマである「インターネット」は日本にも通ずるテーマでとても身近に感じられた。一方で「香港」という特殊な歴史を持った都市の風合いは13.67と比べるとかなり抑え目。

    2段組500ページと決して短くない作品で、厚さに尻込みして長く積ん読にしていましたが、読み始めたらあっという間でした。作者の次回作も早く読みたい!そして違和感なくスラスラ読める素晴らしい翻訳をした翻訳者にも感謝!!

  • 13.67の素晴らしさに圧倒され、次作を楽しみにしていました。それとは全く異なる語り口、香港ノワール感漂う13.67の方が断然重みがありましたが、これはこれで楽しめました。アイ以上にこの手の知識が乏しいので、丁寧な解説は有り難いですね。説明されても理解は出来てないと思いますが。追い込んでいくまでのスリリングさに比べて、ラストがちょっと盛り込みすぎ?片付けちゃった?感があるのは否めないかも。そうじゃないか、と思っちゃったし。でも、振り幅の大きいエンタメで私たちを楽しませてくれたのは確か。次作も待ってます。

  • ネットでの悪口を苦に自殺した妹の事件の真実を暴こうとする姉と、それに協力するハッカーの物語。

    キャラクターが全く魅力的でないのと、ネットの知識についても凡庸。また、古典的な陳述のミステリーの手法が使われており、読後感もあまりスッキリしない。

  • はじめの数ページは読むのを躊躇ってしまうくらい暗い描写だが、それ以降はどんどん引き込まれていった。

    ネットに潜む悪意だけではない、『人間の物語』としてとても読みごたえがあった。

    ぜひシリーズとしての次作を読みたい!

  • 現代のネットの縮図が1つの事件と絡めて表現され、且つ皮肉も混じっていて、とても読み応えがありました。
    また依頼人の女性がネット全般に疎い設定のため、それを逆手に取って依頼主が詳細に説明していく流れで物語が進行していきます。
    そのため、読者側がネット用語を知らなくても一緒に理解することができるので、良いアイデアだと思いました。

  • 面白かった!2015年の香港。ネットでの悪意により妹を自殺で失ったアイがネット専門の探偵と共に書き込み主を追う。正直、またネットの誹謗中傷?と思ったが、この探偵に妙な魅力はあるし、ITに無知なアイに逐一説明することで彼のしていることが手に取るようにわかるし、香港の生活も興味深いし、で、あっという間に夢中になった。謎を追う経緯も大変面白かったが、二人の距離感が変わっていくのも、並行して語られていた話が一本にまとまるのも、章末に現れるLINEのやりとりも、そして鮮やかなラストも…!2段組のこのページ数を堪能。

全40件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

●著者紹介
1975年生まれ。香港中文大学計算機学科卒。台湾推理作家協会の海外会員。2008年、短篇「ジャックと豆の木殺人事件」が台湾推理作家協会賞の最終候補となり、翌年「青髭公の密室」で同賞受賞。2011年『世界を売った男』で第2回島田荘司推理小説賞を受賞。2014年の連作中篇集『13・67』は台北国際ブックフェア大賞など複数の文学賞を受賞し、十数ヵ国で翻訳が進められ国際的な評価を受ける。2017年刊行の邦訳版(文藝春秋)も複数の賞に選ばれ、2020年刊行の邦訳の『網内人』(文藝春秋)とならび各ミステリランキングにランクインした。ほかの邦訳書に自選短篇集『ディオゲネス変奏曲』(早川書房)がある。

「2021年 『島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陳浩基の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×