死者にこそふさわしいその場所

  • 文藝春秋 (2021年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163914183

作品紹介・あらすじ

怖いものほど見たくなる、駄目なものほど癖になる。
日常の輪郭がゆがんでとろける、奇「快」な人間植物園。

折口山に暮らすのは、どうしようもない人達ばかり。
・セックスの回数を記録する愛人
・徘徊癖のある妻を介護する老人
・アパートのドアが開きっぱなしの裸男
・朝どうしても起きられなくなってしまった女
・困った人の面倒を見たがる聖職者

町はずれの植物園に、彼らは、吸い寄せられるようにやってくる。

装画:Alefes Silva

みんなの感想まとめ

日常の常識を超えた人々の奇妙な世界が描かれており、彼らの生活は一見普通ではないが、どこかリアリティを感じさせます。植物園を舞台に、型にはまらない人々の日常が連作短編集として展開され、思わず引き込まれる...

感想・レビュー・書評

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  • 嘗て かつて
    やっと読み終わった
    カオス。ただただカオス。
    意味不明なんじゃこりゃ
    文章になってるのかなってないのかも意味不明
    よく全部読み終えたな自分。偉い

  • 最初の苦悩プレイは良かったけどそれ以外はちょっと合わなかったな。

  • 最後の、表題の話が凄かった。
    読んでいてずっと不思議な気持ちになる。現実味がないからこそ彼らの世界に引き込まれた。
    「どうしようもない人たちね」が頭から離れなかった。正に。

  • 植物園のある町を舞台に、世間が決めた型からどうしようもなくはみ出してしまう人々の日常を描く連作短編集。
    いやいや…連なるな連なるな!!
    歪んだ性癖を持つ男、裸踊りをする老夫婦、公開生活する男、世界の速さに取り残される女、精神病患者を演じる会員制倶楽部、ドM宗教家。

    そして表題作である最後の章で混ぜるな危険が大集結するのである。悍ましや。
    世間のスピードにはついていけなかったのに狂うスピードでは勝っていた女が「また追い抜かれました」とつぶやいたのには笑った。それほどの疾走感のある狂い方が描かれている。爽快。
    圧倒的自由を求めて狂いたくなる、そんな作品であった。

  • 途中まで。
    寝ちゃうから。
    キーワードのスーパーの名前が気になった

  • ふむ

  • どう考えても普通じゃない、でもあり得なくもない絶妙な狂い具合だなと思って読んでたら、最後の章で全部向こうに持っていかれた。
    起きた後にめちゃくちゃ疲れるタイプの夢のようでした

  • ヘンなヤツらばっかりだ…分かる…わかるぞ…

  • とある町に住む人々のオムニバスと、その町にある廃植物園。
    読みやすい文章だったけど内容がぬるっとしているというか、グロテスクな印象があって飲み込めなかった。

  • 「苦悩プレイ」「美しい二人」「堆肥男」「絶起女と精神病苑エッキス」
    「カカリュードの泥溜り」「死者にこそふさわしいその場所」
    6話収録の短編集。

    6話共に物語の舞台は折口山、駅前にあるスーパーマーケット「おりぐっちん」界隈で暮らすどうしようもない人々の日常が描かれる。

    シュールな装丁に負けず劣らず、登場人物は皆、奇妙で独特。身近には絶対いなさそうでリアリティは皆無。

    でも何故か読み進むに連れ、ひょっとして、これって有り得るかもと思えて来るから不思議。

    淡々と描かれる日常は、奇快な中に切なさとおかしみと愛が満ちている。

  • 内容があまり頭に入って来なかった、、、
    ストーリーを追うのではなく、雰囲気を感じ取る類の本だ。
    人は年老いて植物園の肥料となる?まあ、もう一度しっかりと読む必要はあると思う。

  • 悪い意味じゃないけど気持ち悪い、怖い。
    その辺のホラーよりも怖い。結構読んでて辛かった。
    文体は凄い好み、描写がみっちりぎゅうぎゅうになってて好き。
    けど内容が、なんか吐き気してくるぐらい気味悪い。ほんとに気持ち悪い、意味の分からなさに酔う。めまいした。
    あとめっちゃGが出てくる。わざわざGって言うんじゃなくてちゃばねって言うの、ほんと気持ち悪い。
    とにかく気持ち悪かったけど、気持ち悪い雰囲気大好きな人には一度読んで欲しいかも。

  • 普段目にしないが、そこここに存在するであろう汚い物が次々と出てくる。
    目を背けたくなるが、ある一区切りまで見ないと気がすまない。
    読んでいるうちにそんな世界に引き込まれた気がして陰鬱な気持ちになる。
    筆者がそう意図して作品を作ったのならば、まんまと思惑通りになったと言える。

  • 手を叩いて笑えるようなシーンがあったわけではない。
    印象的なシーンを述べろと言われてもやや困ってしまう。
    しかし面白かった、というのが読了直後の率直な感想だ。
    自分のなかの面白いという感情の振り幅が思いの外広いことに困惑している。

    著者の文章表現の巧さゆえ独特な世界観にすぐに引き込まれ、短編集ながらも濃い一冊だった。
    一見「変な人」ばかりが出てくるが、読み進めていくとその思いにも変化が生じるかもしれない。
    じわりと滲み出てくる物語の深さを楽しみたい人にお薦めしたい。

  • 難しい。
    抽象度高すぎなのかな。
    どこか自分にもある狂気というか、社会とのズレみたいなものの片鱗は掴めるような気配を感じはしたが、ちょっと飛びすぎていて、しっくりこなかった。

  • 『折口山駅付近を舞台に繰り広げられる狂乱』

    一癖も二癖もある登場人物が繰り広げる狂乱を描いた連作短編集。最後には全員集合して… 随所にチャバネゴキブリが登場するなど、好き嫌いは大きく分かれそうな作品でした。

  • 全員不幸的な内容に惹かれた。

  • 滑稽で奇妙な人間劇。理屈にまみれた日常なんてくそくらえ。これはフィクションなのか歪んだ現実なのか。
    わたしたちはみな狂気のすぐ隣でいきているんだ。

  • 【怖いものほど見たくなる、駄目なものほど癖になる】折口山に暮らすのは、性交の回数を記録する愛人、どうしても起きられない女、生傷だらけの聖職者…世界の蓋を引き剥す連作短篇集。

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著者プロフィール

1961年愛媛県生まれ、大阪府育ち。1997年、「国営巨大浴場の午後」で京都大学新聞社新人文学賞受賞。2001年、『クチュクチュバーン』で文學界新人賞受賞。2003年、『ハリガネムシ』で芥川賞受賞。2016年、『臣女』で島清恋愛文学賞受賞。 最新作に『出来事』(鳥影社)。

「2020年 『ひび割れた日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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