マンモスの抜け殻

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 379
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914756

感想・レビュー・書評

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  • 介護事業にこんなカラクリがあったなんて!
    社会問題×ミステリーは初めて知ることが増えておもしろいしあっという間に読み終わる。

  • 20240204

  • 2022.12.7

  • 自分メモ
    介護の裏の世界を垣間見る

  • 08月-22。3.0点。
    東京の巨大団地出身の幼馴染み、刑事・介護職員・投資家。秘密を抱え大人に。団地時代の有力者が転落死。投資家・介護職員に疑いがかかり。。

    ありそうな話。犯人が判明すると一気にラストへ。判明してからが結構あっけない感じ。

  • 高齢者の認知症、シャレになりませんな

  • p253 介護業界は、善意に溢れ、やる気に満ちた若者の心を監禁するのです

    p263 ケアマネジャー 介護福祉士として働いた5年の実務経験が必要

  • 2022/04/09 021

  • 現代の問題提示があり、興味深く読み進みましたが、最後にアッサリの結果になりました。

  • 昭和の高度成長期に建てられたマンモス団地。今や住民の高齢化が進み、都心の限界集落とも抜け殻ともいえる実態になっている団地の33号棟12階から83歳の藤原光輝が転落死する。
    殺人の疑いがあるとにらんだ警察の捜査を担当するのは警視庁本部捜査第一課の仲村勝也刑事。彼はかつてその33号棟に住んでいた。
    そこに住む人たちは全て貧しく、歌舞伎町で飲食業を始め様々な事業を展開していた藤原から高利で金を借りていた。
    美人投資家として活躍する松島環、藤原がオーナーとなっている老人介護施設で働く石井尚人は仲村の幼なじみでいずれも貧しい家庭に育った。彼らは藤原の死に際し、接触があったとして、捜査線上に浮かぶ。
    また、松島は藤原の介護施設を買収し、新しい形の介護事業を立ち上げようとしていた。
    介護報酬の不正な水増し請求や介護漬けで儲けようとする介護ビジネスが存在したり、介護事業がコロナ禍で職を失った人の求職で買い手市場となるなどの社会的実態が物語に組み込まれている。
    また、親の認知症や介護に関する問題についても仲村自らの事例として描かれている。
    藤原の不審死を巡り、過去の貧民団地のできごとに遡っていくミステリー小説ではあるが、介護問題に切り込んだ社会派作品としての印象が強い。
    介護施設職員が背負う厳しい労働条件、親の介護から生じる夫婦間の亀裂など暗い話が基調に流れるが、松島の目指す新しい介護ツール開発や事務システムの改善といった前向きな話が一筋の光明となっている。介護の世界で将来、こういう明るい展望が次第に具現化していくことを期待したいと思う。

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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